「スーパームーン」は満月が大きく視えること…「ブルームーン」は、1ヶ月間に2回視られるという満月の、2回目の満月を指す…「ブラッドムーン」は、皆既月食で赤味を帯びた色になる月のこと…3つの現象が同時に発生しているということで、呼び名が「合体!!」となって「スーパーブルーブラッドムーン」という型に…
この現象は、日本国内向けに出ていた情報によると、「20時48分頃に部分食が始まる。21時51分頃に皆既食が始まり、22時29分頃に食の最大となり、23時8分頃に皆既食が終わる。24時11分(翌2月1日0時11分)頃に部分食も終わる」ということだった。地域毎の「時間の前後」は無いということでもある。
こういうことであれば、サハリンでは「日本で現象が観測される時刻“プラス2時間”の時刻」で、皆既月食が視られる筈だ。
夜、暗くなってから「月は何処だ?」と暗い空を視ると、大きな満月が、ユジノサハリンスクの街の東寄りに在るスキー場のコースを照らす照明が視える辺りの上空で、力強く輝いていた。
やがて「20時48分頃+2時間=22時48分頃」を過ぎると、「月が?欠けた!?」という状態が見受けられるようになった。
ここまでは「屋内の窓」から視られたが、皆既食になるという「22時台+2時間=24時(翌2月1日0時)台」になると、月が南寄りの高い空に在る関係で、屋内から視えなくなってしまった。思い切って、防寒用の上着や帽子を確り着用した上で戸外に出てみた。
↓建物の上に、少し変わった色の月が視える…

↓少しだけ動き、街路樹の辺りで、電線等に妨げられない位置を見付けて月を見上げた。

↑日本の報道では「赤銅色」と表現されている色だが、実際に見上げていた時には「オレンジ色?!」と感じた…
最近はズーム機構を備えない“単焦点レンズ”のカメラ<X100F>を多用するが、この時はズーム機構を備えた方のカメラ<P7700>も用意した。
↓可能な範囲で最大の望遠で、「ユジノサハリンスク上空に輝く皆既月食の月」を捉えた。

↑こういう様子を視ながら「オレンジ色の月が溶けて♪時計を忘れたままに♪」という、かなり懐かしい感じの歌の歌詞が頭の中に過った…かなり懐かしい『イカ天』関係のバンドがやっていた曲の冒頭部である…
この時の戸外は、恐らく氷点下15℃程度だったと思うが、珍しい現象を見上げていて寒さを忘れてしまっていた…
そして一旦屋内に入って、「23時8分を少し過ぎた頃+2時間=翌2月1日午前1時8分を少し過ぎた頃」に戸外の月を見上げ易いような位置に再び出てみれば、「次第に明るい部分が広くなって行く」という、月が輝きを取り戻すような部分食が始まっていた…
↓輝きが還って来る…何となく面白かった…

↑還って来た輝きの色を、皆既食の最中の「オレンジ色?」と比較すると面白い…
更に2月1日の早朝には、前夜に暗くなってから月が視えていた東寄りと反対側、ユジノサハリンスクの街の西寄りであるレーニン通の側に、大きな満月が煌々と輝いていた。
輝く満月が陰り、やがて赤味を帯びた不思議な状態になり、暫らく経つと次第に輝きを取り戻すという現象は興味深いものだった。多少気に掛けて、何となくそれを観察したというのも、自身としては余り前例が思い当たらない…が、そんな興味深い現象を視て面白かったということ以上に、「国境と無関係に展開する天体の動き」ということに想いが巡り、少し感動を覚えた…
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