2016年12月22日

大阪:地下鉄御堂筋線の駅名表示(2016.12.02)

↓<大阪歴史博物館>の展示で、地下鉄御堂筋線が紹介されている…開通した頃の車輛の形状を示し、往時の人達のような服装の等身大人形を据えて、大きさの感じが判る。電車の車輛は、近年のモノより「やや小ぶり」である…
Osaka Museum of History on NOV 27, 2016 (15)
↑1933(昭和8)年に「梅田・心斎橋」の区間が開通したというが、これは「日本初の公営地下鉄」でもあったのだという…地下鉄御堂筋線は、既に80年以上も動いている訳だ…

開業した当初の御堂筋線は、当時の街を縦横に走っていた路面電車と比べると「階段を下りて乗車」ということが在り、加えて運賃も相対的に高く、人気が低かったらしいが…現在では新幹線の新大阪、JR大阪駅が在って阪急や阪神のターミナルになる梅田、大阪市役所の本庁舎が在って京阪の通っている淀屋橋、南海や近鉄のターミナルで阪神も乗入れている難波、JR天王寺駅と近鉄の南大阪線の大阪阿部野橋駅に連絡し、序に阪堺の路面電車も利用可能な天王寺と「大阪の南北の交通結節点を貫く」という路線―所謂「関西5大私鉄」の各社ターミナルと繋がる。JRでも在来線の大阪駅と新幹線の新大阪駅という「2大ターミナル」に繋がる…―で、本町や心斎橋のような商業地も通り、2014年辺りの資料に拠ると「1日平均113万人」が利用しているのだという…現在、“御堂筋線”と言う場合、その区間は江坂・中百舌鳥間の20駅24.5qを指し、1987年にこの区間が全通しているそうだ。一部は大阪市の域から食み出して、吹田市や堺市に駅が設けられている…

こういうような、伝統も在り、物凄く利用されている大阪の地下鉄御堂筋線だが、何かで大阪に立寄った際には、多分「必ず」滞在中に1回や2回は利用している…以前に大阪滞在に関して「夜遅くに着いて、翌日の午前中に新幹線で九州に去った」ような「極短い滞在」に終始した時でさえ、天王寺・新大阪間でこの御堂筋線を確り利用したことを覚えている…そういう「大阪へ足を踏み入れれば、“必ず”と言って差し支えない程に御世話になる」存在の地下鉄だ…

今般、大阪に滞在した中でも御堂筋線を何度も利用したが…少し気になったのは、各駅で見掛ける駅名表示だった…

↓梅田駅である…
Osaka Underground on DEC 02, 2016 (4)
↑「うめだ」と読み仮名付で「梅田」の漢字が記され、「Umeda」とローマ字が在って「M16」という番号が明記…そして手前が「M17」の淀屋橋で、次が「M15」の中津であることが示されている…この「M16」というような番号だが、車内で流れる録音によるアナウンスでも英語が流れて「エム シックスティーン…」というように確り案内していた…

↓本町駅である…
Osaka Underground on DEC 02, 2016 (3)
↑「ほんまち」と読み仮名付で「本町」の漢字に、「Hommachi」というローマ字…ここは「船場西」と呼び習わされる地区で、その旨が駅名表示の真中に加えられているが、基本的な書式は梅田駅と全く同じだ…

こういうものが「気になった」のは…「シンプルで美しく、非常に視易い!」と思ったからだ…

御堂筋線の列車に乗車してみれば…老若男女の色々な人達が居る。ぼんやり乗車して聞こえる話し声と言えば…大阪なので関西風な話し口調の日本語が最も多いが、「何処の地域から?」と思える、少し違う話し口調の日本語もよく聞こえる。そして外国語…多少判るモノも在れば、「○○語?」と推測、推定可能なモノも在り、更に「少なくとも日本語以外であろう…」というよく判らないモノも聞こえる…

そういう状態でありながら…何処かの地下鉄の駅に在るような、ハングルや“簡体”や“繁体”という2種類の中国語文字などが「ゴタゴタ」と加わっていない…恐らく、「1日に100万人以上」が利用するという地下鉄なら、何処かの地下鉄の駅に在るような文字を読む人達が、数千人や数万人は居る筈だ…それでも…無い…そのことに驚いたが、同時に好感も抱いた。

馴れた人は駅名を一瞥すれば、何処を通っているか、何処に着いたかが判る…不慣れな場合、恐らく乗客の相当な割合の人が、漢字、平仮名、ローマ字(アルファベット)が在れば「駅の呼称」はとりあえず判る。漢字に関しては、幾つかの読み方が考えられる場合が在って難しいかもしれない。例えば「本町」は「ほんまち」だが、同じ漢字を「ほんちょう」と読ませる住所は方々に在るであろうし、「もとまち」という場合も、更にもっと変わった独特な読み方をする場合さえ在るかもしれない…が、これは仮名文字とローマ字で「ほんまち」である旨がハッキリ判る。更に、「ほんまち」と発音し悪いという場合や、不慣れな固有名詞を記憶し悪いという場合でも「M18」という番号や、「赤い色で図等に示される“M”の路線…」と御堂筋線を認識して、地下鉄を多くの人が利用出来る…

要は、読み仮名付で漢字、ローマ字、路線の記号と駅番号という「シンプルで美しい」表示が在れば、乗客の圧倒的多数は「困らないのではないか?」と思うのだ…

伝統も在って、非常に多くの人達が利用している御堂筋線を便利に利用しながら、少し変わったことを考えていたかもしれない…が、こういうような「公共のモノのデザイン」というようなことに関しては、色々な場所を訪ねて、モノを色々と見ながら考えることが、存外に重要なように思う。
posted by Charlie at 18:04| Comment(0) | HDR/2016年11月-12月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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