今般は阪神電車を利用した。「桜の通り抜け」を愉しんだ、造幣局に近い天満橋駅から京阪電車と地下鉄を乗り継いで梅田駅に至り、阪神電車に乗車した。西宮を経て神戸の三宮に至るのだが、その経路上に灘と呼び習わされる地区が在る。
灘…伝統的な酒造の盛んな地域ということになる。水が佳く、近在から米を調達し易く、出来た酒を各地へ運ぶ際に海運を利用し易かったということで、江戸時代に酒造業がどんどん盛んになったという経過を有する地域であるという…
灘には幾つか、酒造メーカーによる資料館等が見受けられる…その中から<菊正宗>と<白鶴>に立寄ってみた…
何れの資料館も愉しかったのだが…<白鶴>で観た景色が強く記憶に残る…
↓<白鶴>の、鶴が羽ばたく図案の大きな看板が高い位置に掲げられた、大きな工場、或いは本社ビルのようなモノが遠くから見え、敷地の入口に至ると画のような少し古い建物が眼に留まる…

↑大正時代から昭和40年代まで酒造に使用されていた蔵を転用した資料館である…
塀で囲われた敷地の入口に、警備員が常駐する詰所のようなモノも在る。眼に留めた古い建物が資料館らしいが、随意に入って差し支えないものか否か逡巡してしまった。すると警備員氏が現れて「どうぞ!御自由に見学なさってください」と促してくれたので、「ありがとうございます…」と敷地の中に進んでみた…
↓庭に桜が!!この「古い建物と桜」という感じが、実に美しい!

↓入口には菰樽が積み上げられている…

<白鶴>は18世紀半ば、1743年に興った酒蔵をその祖と考えていて、270年もの伝統を有していることになる。この資料館では、そうした伝統を受継ぐ酒造りというものに関して、実際にそういう作業が行われた場でもあった場所を活かして判り易く紹介してくれる。
↓伝統的な用具を展示し、同時にそれらを使って作業をする人達の様子を再現した人形が設置されている…

↓威勢の良い掛け声が飛び交っていたであろう、2階にモノを揚げるような作業の様子も再現されている…

↓桶も、こうやってずらりと並んでみると、なかなかに見応えが在る…

↓菰樽を仕上げている様子まで再現されていた…

この<白鶴>の資料館…酒造業の伝統を受継いで来た人達の汗や息遣いが感じられるような雰囲気も在り、なかなかに好い。そして、建物外観も見栄えがする。この日は、翌日に予定していたという催事準備で車輛が入っていたり、モノが置かれていて、建物の写真はやや撮り悪かったのだが…
当然ながら…阪神電車での移動で、運転するでもないので「試飲」(“限定”の<蔵酒>という、なかなかに好評であるというモノ…これが好かった!!)もさせて頂いた…
<白鶴>に至った際には、<菊正宗>の辺りからぐるりと辺りを少し長く歩いたが…実は<白鶴>は阪神電車の住吉駅から存外に近いことを、三宮へ移動しようと駅を目指した際に知った…是非、再訪してみたいと思いながら、住吉駅で電車を待っていた…
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