2016年04月19日

大和郡山城址の桜(2016.04.04)

“大和郡山”…時代モノのファンとしては「何となく聞く機会が在る地名」のような気がする…

戦国時代末期、大和国で力を持っていた筒井順慶が郡山を本拠地として、城下町も築いた。やがて豊臣秀吉政権の下、秀吉の弟で、陣営に在って様々な活躍をしていた豊臣秀長が大和と紀伊を知行地とし、郡山城を本拠地とした。本拠地と官位に因み、豊臣秀長は「大和大納言」とも呼ばれている…

こういう経過が在って、時代モノのファンとしては「何となく聞く機会が在る地名」となっている大和郡山である…江戸幕府の体制になって以降は、何家かの大名が郡山に入ったり、幕府直轄になっていたようだが、18世紀に柳沢家が入り、明治維新まで郡山城は柳沢家を主としていた…

明治時代以降、城は破却され、一部の遺構を残すのみとなり、広大な敷地の一部は公共施設等に利用されるという「よく在るパターン」になっていたようだ…が、1960年に県の史跡となり、1980年代に一部の建物の復元も為され、公園としても親しまれるようになっている…

↓多少、雲が多めで雨も混じるような中で郡山城址の辺りに至ったが、この時季は桜が見事だ!
Koriyama Castle, Nara pref. on APR 04, 2016 (8)
↑毎年4月上旬には<お城祭り>と銘打って、桜を愛でるようにしているようだ…

↓天守閣の建物が設けられていた天守台等、大きな石垣が「往時の栄華の片鱗」を現代に伝えてくれる感だが、その石垣の周囲に相当な数の桜が植えられている…
Koriyama Castle, Nara pref. on APR 04, 2016 (14)
↑桜そのものは、明治時代に入って、郡山に入った柳沢家を興した柳沢吉保―吉保は5代将軍綱吉の下で権勢を振るったと伝えられる人物で、時代劇『水戸黄門』シリーズでは“敵役”として随分な頻度で登場していた…18世紀に郡山城に入って、辺りを収めた柳沢家の初代ということになったのは、この吉保の子である吉里である…―を主祭神とする柳沢神社を城の敷地に開いたことを契機に植えられるようになったのだそうだ…柳沢神社は1870年代後半に興したそうだが、その時期からにしても140年程度は経ていることになる…

↓巨大な石垣の辺りに咲く桜も好いが…建物が再建されている辺りは、桜も少し見栄えが増すような気がした…
Koriyama Castle, Nara pref. on APR 04, 2016 (1)

↓豊臣秀長は「大和大納言様」と慕われたそうだが、今でも「大和郡山市の礎を築いた」と考えられているのであろう…再建された建物には、豊臣家が用いた桐紋が付けられていた…
Koriyama Castle, Nara pref. on APR 04, 2016 (20)

「大和大納言様」こと豊臣秀長…これまでに読んだことが在る時代モノの小説で、“悪役”的な描かれ方の作品に出くわした記憶は無い…概して“好人物”として描かれる…これまで読んだ中、強い印象を抱くのは、かの藤堂高虎を主役とする『虎の城』に登場した秀長である。仕える主人を何度か換えながらの人生を辿った高虎が、終に巡り合った「本気で敬愛出来る主人」という秀長だった。腕っぷし自慢の高虎の目線では、秀長は武勇に優れた武者でもなく物足りないが、秀長の凄さはそういう部分に在るのではない。秀吉陣営で“経済戦”というような側面、戦場で、または統治すべき地域で展開する土木・建築等を取り仕切り、家中の人間関係の要となっていて、諸大名との折衝の中心的な役目を担った人物で在り、高虎は秀長から多くを学びながら秀長を補佐し、最終的には秀長の筆頭家老のようになって行く。そういう様子を、この郡山城址を視て思い出していた…

この大和郡山城址…「聞いたことが在る地名」な割に、何となく何度か通過したことが在り、一寸寄ってみたいと思っていたのだが…そういう単純なことの他方、奈良県内で「桜が佳い場所」という話題になると、時々名前が挙がっているので、「この機会に是非!!」と立寄ったのだった…

↓こういうような雰囲気…非常に好い!!
Koriyama Castle, Nara pref. on APR 04, 2016 (29)

この日は、古市や富田林で雨の状態で、橿原神宮辺りで少し晴れ、その後も雨だったが、大和郡山では曇天だった…やがて奈良市内方面に至って少し風が強まり、ゆっくりと大阪市内方向へ引揚げたのだった…

“大和大納言様”の城…奈良県内では知られた桜の名所…大和郡山城址に立寄ることが出来て、何か非常に好かった!!
posted by Charlie at 07:46| Comment(0) | HDR/2016年4月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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