根室を訪ねるに際し…「そう言えば、必死に動いて遠い根室に、暗くならない間に到着しようとしていて、ゆっくりと食事らしい食事も摂っていないな…」という按配で根室に到着し、早めな夕食を意識した…そんな時に<エスカロップ>という名を思い出した…
<エスカロップ>…根室では普及していて、根室の人達の間では「洋食系の馴染み深い料理」ということになっているらしいのだが…他地域では、全然知られていない…私自身、何処かの方から名前を聞いた記憶が在る程度で、頂いたことなどなかった…
根室は、根室駅や官公庁等が在る辺りが一寸高台になっていて、海岸部との間に坂道が入り組んでいて、そこに市街が形成されている。根室駅寄りな宿から、官公庁が並ぶ辺りに出て、海側への坂道を下りて行くと飲食店等が色々と視られる…
↓こういう様子の、なかなかに雰囲気が好い店に入った…

↑迷わずに<エスカロップ>を頼んだ…
<エスカロップ>が出来て出て来るまでの間…テーブルのメニューの脇に在った、<エスカロップ>の来歴を綴ったモノを眼に留め、それをじっくりと読んだ…
1963年頃、根室市内の飲食店で「独自の新メニューの創作」という意図も込めて、横浜の料理人を招聘した。その方が中心になって<エスカロップ>というメニューが登場した…
その店は数年後に畳んでしまうのだが、その店で勤めた経過の在る方達が飲食店を起こした。その“元祖”の<エスカロップ>を知る方達が起こした店は、現在2軒在るという。その2軒から、<エスカロップ>は根室市内で拡がり始め、1970年代後半辺りからは「根室市内の定番」となった…他方、他所の地域に普及するでもなかった。<エスカロップ>は、根室で「狭く深く浸透」ということになったのだ…
訪ねてみた雰囲気が好い店は、その“元祖”の<エスカロップ>を知る方達が起こした2軒の中の1軒だった。言わば、“発祥”とも言える店であった…
↓そういう来歴を知り、期待が膨らんだところで「お待たせしました!」と<エスカロップ>が登場した!!

炒めたライスの上にポークカツが乗り、デミグラスソース、そしてサラダが添えられている…野暮ったい表現かもしれないが、「洋食の流儀のカツ丼」という具合だ…
↓丁寧に柔らかく仕上げたカツと、デミグラスソース、加えて炒めたライスという組み合わせが絶妙だ!!美味い!!

こういう料理…何処の地域でも出来そうな代物ではあるのだが…どうした訳か、根室で考案されて拡がったというだけで、他所では見受けられない…こんな「狭く深く浸透」というのが面白い。或いは「真の御当地グルメ」というモノなのかもしれない…
実を言うと…根室を離れる辺りで既に…「あれは好かった…また何時か…」と<エスカロップ>を懐かしく思っていたりする…











