2016年01月08日

旭川→美瑛→旭川の車中にて…(2016.01.08)

旭川駅で富良野行の列車に乗車した。キハ150系…ディーゼルカーの1輛運行の列車だ。

4人掛けクロスシートに、地元の方と見受けられるやや高齢な方が1人で居たので「空いている」と視て「構いませんか?」、「えぇ、どうぞ…」で腰を下ろした。

発車間際に、やや遅れていた各地からの列車からの乗換と見受けられる乗客が大勢乗車して、車内が少しだけ込み合った感じになった…間近で韓国語らしい外国語を話している人達が居て、少し離れて中国語の種類の何れかと思われる外国語を話している人達が居てと、何やら不思議な感じになった。日本人の乗客は「1人」で乗車している人が目立ち、外国人は「連立って」の乗車で、自ずと日本人は喋っていない他方、外国人が喋っているので「北海道!!」という風景の中で、「JR北海道のみが装備している形式の車輛」の列車の車内で「外国語だけが聞こえている」様子である。強いて言えば、停車駅を案内するテープの声と、乗降客に乗務員が「ありがとうございます」とか「どうぞ」と声を掛けているのだけが日本語だ…

空いていた2席に、後から来た乗客が腰を下ろした。それは珍しくないが、その中の一人が地元の方と見受けられるやや高齢な方に向かって「こんにちは!」と言い出した。傍で視て「やや変わっている?」と思ったのだが…同時に座ったもう一人の乗客と、何やら韓国語らしい外国語で話している。

やがて、地元の方と見受けられるやや高齢な方は「下りますから、一寸通してください…」と言って席を立ち、去った。「こんにちは!」と声を掛けていた外国人は「さようなら」と言っていた。そして、その人の一行の別な一人が空いた席を占めた…

そして1分か2分すると…先程の「こんにちは!」の方が、何やら私の方を見ている。やはり「こんにちは!」と言い出した。「こんにちは…」と応じた。

更に「I'm from Korea」と言い出した…内心「だから…どうした?先程から、それと思しき言葉を話していて、恐らくそうだとは思っていたが…」と考えながらも…「From Korea? Holiday trip?」と応じた。向こうは嬉しそうに、ジャパンレイルパスで旅行中で3日目であるというようなことを英語で言う。こちらは、「ではソウルから新千歳空港に入り、北海道内各地を列車で訪ねているのか?」と英語で応じる。

先方は…その英語への返答に窮した…そして「日本語…判ります…」と言い出す。日本語で同じことを言えば、「そのとおり」と応じた。何でも…札幌に泊まり―御本人は“ゲストハウス”と称していた…―、昨日は小樽方面に出て、今日は旭川方面なのだそうだ。明日は登別と言うから、「旭川から登別は遠いのでは?」と問うと、夜までに札幌へ戻り、明日は札幌から登別へ行くのだそうだ。

聴けば、その方は学生で、学校でも日本語を学ぶらしいが、実践的な会話はアニメやらコミックで知ったという話しだ…DVDのようなものは高価で入手し難く、ネットの動画等を視るのだそうだ…そして、韓国では積雪が見受けられるような地域は限定的で、車窓のような景色は何もかもが珍しい様子で、話し掛けて来た方自身を含む御一行は、旅行を楽しんでいらっしゃる様子が伺えた…私自身…韓国は「未踏」で、釜山が在って、ソウルが在る位しか承知していない訳だが…

やがて「旅行か?」と問われたので「そうだ…」と応じると、「何処から?」ということになる。「稚内から…」と言えば、先方は「途轍もないものを見た…」というような具合に驚く。ハッキリ言えば、鹿児島辺りで、例えば“屋台村”辺りで言葉を交わした地元に方に「稚内から流れ着きまして…」と話した時の“10倍以上”は驚いていた…そして、「駅のスタンプって在るのか?」と言い出すので、稚内は日本の鉄道駅としては最も北に位置していて、スタンプのようなモノは当然在る他、旭川から250q以上在って少々遠いことも申し添えた…

そうこうしていた間に列車は美瑛に…「好い旅を!Have a nice journey!」で御一行と別れた…

美瑛では、駅前の観光案内所で情報を仕入れて<マイルドセブンの丘>への“遠足”を催行し、折良く開催中だった菊池晴夫写真展で美瑛を題材にした秀逸な作品を愉しみ、駅で旭川に向かう列車を待った。

そして改札が始まり、ホームで列車の入口に向かうと、何やら「うわぁー」と歓声を上げている人が居る…音の方を振り返ると…往路の車中で話し掛けて来た韓国の学生さんだった…「こんにちは!」と私の方も手を挙げて挨拶をした…

復路の車中で、韓国の学生さんはさり気なく私の近くに陣取った…「何処へ行きましたか?」と話し掛けるので、<マイルドセブンの丘>を訪ねてみた旨を伝えると、先方は<ケンとメリーの木>を訪ねたと言い、スマートフォンの画を見せてくれた。「佳いじゃないですか」という意味で、親指を挙げる仕草をして見せた。

どうやら一行の中に、旅行が得意なのか、経験者なのか、幹事役の方が居て利用する列車や訪問先等を一生懸命に計画して、精力的に動き回っている様子だ…

列車が北上する中、学生さんは「旭川で下りてしまうのか?」と問うので、「そうだ」と応じた。すると「駅のホームで一緒に記念写真を撮ってくれないか?」と言い出す。断る理由も無いので応じることにした…

やがて列車が旭川駅に着いた後、記念写真に収まった…「“稚内”というとんでもない場所から来たというおじさんに出くわした…」と先方の好い思い出にでもなって頂けるのなら、それは善いように思う…御一行には楽しく充実した旅を続けて頂きたいものだ…

件の学生さん…多分、何処かの地方の真面目で好奇心旺盛な方なのであろう。「日本語を勉強しているから…」と傍目に「一寸変わっていないか?」も気にならずに出くわす人々に話し掛け、何やら当たり障りのない世間話をしたい様子だった…こういうのも「各々のお楽しみ」の一つだろう…

実際…美瑛では、「寧ろ外国人旅行者が多数派?」にも見えるような感じであった…彼らの声ばかりが聞こえるような雰囲気も少々不思議ではあるのだが、彼らは各々に事前の情報収集なり、道すがらでの何かなりで、「各々のお楽しみ」を追っている…

近年は「外国人が来訪」という例がどんどん増えているのだが…それに関して、何やら“インバウンド”と総称している。個人的にはこの“インバウンド”という言い方に「微妙な違和感」を感じている。と言うのは「やや不自然な“記号化”」のような気がするからだ…彼らもまた、「各々のお楽しみ」を追って旅行をしているに過ぎず、“外国人”であるのは「偶々」なのではないだろうか?そんなことを考えながら…宿の部屋で少しだけ写真を整理していた…
posted by Charlie at 19:28| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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