2月と言えば…プロ野球チームがシーズン前のキャンプを行う。宮崎県と言えば…その種の催事が催されるような地域だが…温暖な沿岸部に対して、山側では雪も降る…
↓えびのの田園で雪が降り頻っている様子…こんな場所で「歩いている人間は自身のみ?」と感じながら、湿った雪を被りながら歩き回っていたのだが…この時に眼に留めて撮った画を、何となく視る機会が最近は増えた…
↑水彩画風に纏めてみたが…「視ていて感じた風景」は、寧ろこういう感じだったかもしれない…
この辺りは、戦国時代には“真幸院”と呼び習わされ、薩摩・大隅の島津家と日向の伊東家が争った最前線だったようだ…当時から“穀倉”で、山の麓に水田が広がっていたらしい…そうした雰囲気が受継がれているようにも見受けられる…
山際に農家と思しき住宅が見受けられ、田圃が拡がる様…北海道内でもこの種の雰囲気は無くはないが、何か東北地方の風景のようでもある…しかし!!ここは九州南部の宮崎県内である…
↓この風景!!鮮烈な印象を残してくれた…
↑勿論、より普通な写真も在るが「記憶の中の光景」としては、この水彩画風がしっくりとする…
打ち捨てられた訳でもなく、偶々田圃の脇に置いて在っただけなのだと思うが、オレンジ色のトラクターが、辺りの「雪の白」という中で妙に映える…雪を被った田の上に点在する黒い影はカラスだ…
「雪のえびの」と「繰り返さなくても…」とお叱りを受けてしまうかもしれない…私にとって“えびの”と言えば「雪!!」だ…12月に九州を訪ねて、えびので雪に降られて、「歩いている人間は自身のみ?」という寂寥感の中で「どうしようもない私が歩いている」などと山頭火の句を思い出した様子が忘れられないのだ…“宮崎県”と言うと、プロ野球のキャンプというようなことの御蔭で「温暖な地方!」と思い込んでいただけに、そこで「雪!」というのが殊更に鮮烈なのだ…えびのへ向かった列車の中、通学の高校生達が「雪…やばい…」と話し合っていたが、そんな様子も、早くも懐かしい…
そしてそんな様子を想い起こしながら、えびので造られている“明月ブランド”の焼酎を頂いている昨今だ…