2015年01月16日

臼杵の街(2014.12.16)

中津・杵築、杵築・大分、大分・臼杵と列車を乗り継いだが、乗車した車輛は何れも815系電車で、何れも2輛運行の列車だった。

↓臼杵駅の時刻表…大分辺りとの往来が日常的に盛んであると見え、特急列車も多いが「真っ赤な文字の区間」というようにはなっていない…

↑ただ…南下する普通列車は何れも“佐伯行”だ…あの「佐伯・延岡」の「普通列車=1日3往復のみ」を想い起こす…

大分県の日豊本線沿線だけに限っても、「幾ら時間が在っても足りない」と思われる程度に、色々な興味深そうな場所が在るように見受けられた。そうした中、「どの道、列車を乗換えるために下車することに…」という事由も在り、臼杵の街に出てみようと思い立った。

↓臼杵駅前に出てみれば…大きな石仏が据えられていて、一寸驚いた…

↑駅前の石仏はレプリカである…

臼杵辺りには「臼杵磨崖仏(うすきまがいぶつ)」というモノが在って、よく知られているという。寧ろ「臼杵石仏」と通称されているようだが…

“磨崖仏”(まがいぶつ)というのは、「自然の岸壁や岩に彫り込まれた仏像」のことだ。仏師が工房で造る仏像は、安置したい場所に運ぶことが出来るが、“磨崖仏”は「動かせない」ということになる…

臼杵磨崖仏に関しては、どういう経過で造られたのか、仔細は判らないらしいが、仏像の様式により、平安時代後期から鎌倉時代初め頃のモノではないかと考えられているらしい。所謂“修験道”に通じて行くことになるのであろうが、仏教の中で、「山岳での修行」を重視するような考え方が在って、そうした中から山中に磨崖仏を設けるようなことも行われたのかもしれない…

駅前に在るレプリカの磨崖仏は大日如来であるが、臼杵の山中には多数の磨崖仏が伝わっているそうだ…現地へ向かうのなら…本数がやや少ない感じもするバスを利用するか、レンタル自転車ということになりそうだが…

レプリカの大日如来が据えられた駅前から街に向かって歩いてみる…

臼杵は城下町だったというが…

↓臼杵城の城址が在る…

↑少し険しい岩山のような感じの場所に城が築かれているように見える…街中の平坦な場所に、岩山が不意に突き出たようだ…

臼杵城…最初は“丹生島城”と呼ばれたそうだが、かの大友宗麟が築いたのだという。

大友家の本拠地であったのは、現在の大分市に相当する豊後府内で、そこに城館が在った。戦国期には本拠地の他に幾つか城等を構えていた。“丹生島城”もその一つであったが、1576(天正4)年に大友宗麟が家督を息子の大友義統に譲ることにし、“二元政治”的なことを始めたのだったが、その際に“丹生島城”に移っている。

城址を視て、「少し険しい岩山のような感じの場所」と思ったのだが、ここは「干潟に突き出た島」だったという…“島”であったのであれば、「少し険しい岩山のような感じの場所」と見えたのも納得出来るというものである。周囲が海で、海を堀にしたような、簡単には攻め寄せられない城だったことになる…実際、最晩年の大友宗麟が、この城で島津勢を迎え撃って寄せ付けなかったということも在ったそうだ…

かの大友宗麟がこの城を主な居城とした後、大友家は「耳川の戦い」で島津家に敗れ、以降衰退して行く…豊臣政権下で大友家は改易となってしまい、関ヶ原合戦当時に臼杵城を本拠地としていた太田一吉も、石田三成との交誼から西軍方となっていたので改易された。そこに、稲葉貞通が5万石で臼杵に封じられた。以降、この稲葉家が明治維新までこの地を知行することになる。因みに…江戸時代に“稲葉家”と言えば、老中を輩出した譜代大名が知られるが、臼杵の稲葉家は別な系統で、外様大名だった。

干潟に突き出た島だった臼杵の城であるが、1887(明治20)年に周囲が埋め立てられたそうだ…故に、平坦な場所に城になっていた岩山が突き出ているように見えるのだ…

↓城址は、現在は公園である…


↓城から然程遠くない辺りには、城下町の面影を色濃く伝える地域も在る…

↑なかなかに趣が在る…

↓写真がやや撮り悪かったが…三重塔を擁する旧い寺も見受けられた…


この城下町の面影を色濃く伝える地域…金融機関の支店のようなものが入居した建物も、外見を「和風から突出しない」ように工夫するなど、「街並みを大切にしている」様子が伺えた。

↓街の一画に「歴史の町 臼杵」という看板も在った…


臼杵は、四国との間のフェリーが発着している港を擁する街でもある。今般はその港まで足を延ばす時間は設けられなかったが…

街を歩いた際の起点にした臼杵の駅に戻ってみれば、佐伯行の列車が待機中だったので、とりあえず飛び乗って「日豊本線の南下」を継続した。臼杵も、また何時か寄ってみたい感じの場所だった…
posted by Charlie at 18:04| Comment(0) | HDR/2014年12月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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