2015年01月14日

下関:みもすそ川公園に在る「長州の大砲」(レプリカ)(2014.12.15)

↓「海の底の県境」を歩いて越え、下関に上陸を果たした…
>>関門人道(2014.12.15)

下関側の出口の辺りで、地元の方と言葉を交わし、関門人道の下関側出入口辺りにバス停が在って、バスが発着する他に客待ちのタクシーが時々見受けられるということを知った。

門司側に歩いて引き返して、門司側の関門人道出入口から門司港駅まで歩くのは、やや遠い。またタクシーは通りそうもないような雰囲気の場所だ…小倉駅近くの宿へ引揚げるとすれば…下関駅へ向かって列車に乗るのが手っ取り早そうだ…

そう思いながら関門人道の出口を出ると…丁度乗客が乗降中のバスが停まっていた。バス停だ。バスに駆け寄った。「下関駅に行きますか?」と運転士さんに尋ねると…「反対の車線ですよ…」ということなので、「ありがとうございます」とバスから離れて見送り、道路を渡った。

停留所はアッサリ見付かった。“御裳川”という名前…「みもすそがわ」と読むようだ。路線の案内が掲出されていて、それによると以前に立寄った覚えが在る赤間神宮や唐戸辺りを通って、下関駅へ向かう路線が在るようだった。時刻表を視ると…十数分の待ち時間が在った。一息入れながら、辺りの様子を眺めていれば直ぐだ…

↓そして辺りを伺い、一寸ビックリである…正直…「うわっ!」と驚きの声が漏れた…

↑関門海峡を睨む大砲が並んでいる…江戸時代風な大砲だ…

下関…“長州”である…幕末期…「攘夷の決行」を叫び、下関近辺で外国船に砲撃を加えて、その後に四国連合艦隊による報復攻撃を受けて砲台を潰されたという出来事が在った筈だが…そんな史実を思い出した。

気になったので調べてみると…この御裳川辺りは、幕末期に砲台が設置されていた場所に相当するそうだ。それに因み、長州が用いた大砲のレプリカを5門並べたのだという…

下関は、日本海、瀬戸内海、九州東海岸と「海域が交差する」場所である。現在でも、関門橋の高い橋桁の下を「存外に大きい?!」と注目したくなる船舶が航行しているが…この辺りに砲台が据えられたような時代にも、大小様々な船が賑々しく行き交っていたのだと想像する…

江戸時代の250年間余りというのは、「国内の流通網が、現代の人達が想像する以上に発展した」という側面を持つ時期でもある。考えてみると…宗谷の昆布が日本海を縦断し、この下関から瀬戸内海に入って、関西方面で消費されていたというようなことさえ在ったのだから…

商業や流通の充分な発達を踏まえ、長州辺りは重商主義的な経済運営を図っていたと見受けられる地域だ。そういう現実的な目線と、やや激越な“攘夷論”とが交差して、下関に砲台を築くということになったのであろう…(実は“攘夷”と一口に言っても、「外国船や外国人を追い払え」というような発想ばかりではなく、「不利な通商条約の改善を目指す」というような考え方についても、往時は“攘夷”という表現をしたらしいが…)

↓既に暗い、やや遅めになって来た時間帯にこんな大砲を視ると…何か辺りの時間が逆流して、幕末期の場面―「攘夷決行!!」と気勢を挙げる武士達…そこに襲い掛かる外国艦隊の砲撃…小舟で現れる上陸部隊…というような様子…―でも現れそうな気がしないでもない…

↑現在では…砲台のような物騒なモノとは縁が薄い、橋やトンネルで本州・九州間を移動する他、多くの船も行き交っている海域が大砲の向こうに拡がっている…

大砲を眺めながら、バスを待っていて気付いたが…この辺りで見える関門橋は、午後9時になると橋を照らしていたライトを消灯してしまうようだ…橋が消灯になった頃、下関駅へ向かうバスが登場し、それに乗って下関駅へ向かったのだった…

↓下関駅到着時の画だが、これが御裳川から乗車したバスだ…

↑他地域でバスに乗車すると時々思う。稚内や札幌、または旭川で視掛けるようなバスと同じようなモノが在る他方、「少し小ぶりな車輌?」というのも存外な頻度で視掛ける。この下関のバスは、「少し小ぶり?」という感じだった。乗客も多く、車内が暗く揺れていたので写真は撮らなかったが、シートの布地は「“ふく”のイラストが入った可愛らしいモノ」であった…

何気なく「歩ける?行くぞ!!討ち込め!!!」と元気よく歩いた“関門人道”だったが、この「長州の大砲」と偶々出くわしたのは面白かった…
posted by Charlie at 18:23| Comment(0) | HDR/2014年12月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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