宿は路面電車の大波止停留所に近い。直ぐ傍が各種の客船も発着している場所で、海岸の景色が好ましい場所だ。近くにコンビニが在る等、利便性も好く、長崎駅に至近でもないものの「徒歩可能」な距離でもある…
この宿に落ち着いて一息入れた後、「近くの“長崎県美術館”の屋上からの眺望が好いらしい」という話しを思い出し、陽が傾いた中で散策に出た…
↓“長崎県美術館”への道すがら、こんなものを眼に留めた…
帆船?見てのとおり、帆を張る柱が聳え立つ船であるが…“外輪”らしきモノが舷側に…こういう“外輪”が在るような、「蒸気機関を備えた帆船」と言えば…「幕末期辺りの船」である…
この船…<観光丸>である…これは「観光向けの船だから」ということで名付けられたのではない!!本当に「国の光を観る」という古い言葉から取って幕末期に名付けられた名である…(因みに今日用いられる“観光”という語の語源は「国の光を観る」だというが…)
1850年にオランダで建造に着手された船が1853年に完成し、2年後にオランダ国王のウィレム3世が幕府の13代将軍の徳川家定に贈られた。幕府では1856年に船を<観光丸>と命名した。船は主に長崎に開かれた“海軍伝習所”で練習艦として使われていた。
“海軍伝習所”の閉鎖後、<観光丸>は佐賀鍋島家に委託され、佐賀の“三重津海軍所”で運用されていた。1868(明治元)年に政府所管となって、1876年に除籍解体となった…
オランダ生まれで、幕末期に活躍した多くの人達との縁も在る<観光丸>…1987年になって復元船が登場した。長崎港で視たのは、その復元船である…船はハウステンボスを運営する会社の所有だが、現在は長崎港で港内クルーズに用いられていることが多いようだ…この時は、運航と関係のない日の夕方という感じで、辺りはひっそりしていたが…
この<観光丸>…全長65.8m、全幅14.5m、喫水4.2mで総トン数353tとのことだ。高いマストは32m在るそうだ…
↓黄昏の長崎に幕末期の姿を伝える船…何か凄く好い!!
つい先日読了した小説に登場の、旧幕府海軍関係者も、<観光丸>で航海術や船のメカニズムを学んだ訳だ…この<観光丸>は、幕末モノのテレビドラマ等にも“出演”した経過が在るようだ…
“次”が何時になるのか、それ以前にその有無さえ判然としないが…乗ってみたい!!
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