2014年11月26日

<明月まさり>(明月飲み比べセット より)

不慣れな県の市町村名が出て来ても、どういう場所なのか判らないに止まらず、位置関係も曖昧になってしまうのだが…宮崎県にえびの市という場所が在る。

えびの市…1966(昭和41)年に飯野町、加久藤町、真幸町が合併して“えびの町”となり、1970(昭和45)年に市制を施行したそうだ…

えびの市は宮崎県の南西部の街で、地図を視ると、宮崎県、鹿児島県、熊本県の3県が交わる山間、または山麓のような位置を占めている…戦国時代辺りにまで遡れば…この辺りは薩摩・大隅の島津家と、日向で勢力を拡大していた伊東家の争いの“前線”であったことになる。市域には、伊東義祐と島津義弘が激突した「木崎原の戦い」(きざきばるのたたかい)の古戦場や、この戦いに臨んだ島津義弘に縁が在るという加久藤城(かくとうじょう)の城址が在るらしい…

えびの市を訪ねた経過が在るでもない…強いて言えば…吉松駅で、えびの市内を通って都城駅を目指す吉都線の列車が発つのを見送ったことが在った…という程度の縁しかない…

↓これがその吉松駅の様子…

↑跨線橋から、自身が人吉まで―途中の真幸駅はえびの市の版図である…―乗車したキハ220を撮ったのだったが、画面右側に車輌側面―白地に青系のラインのモノ―が見えているが、これが吉都線を走る列車だ…

そのえびの市から…隣接する小林市内に在る宅配業者の営業所、更に熊本市内の営業所を経て、「幾つの山河や海を越えたのか?」という状況で…発送の旨の連絡から、「中3日」でモノが届いた!!こうやって遠方からモノが届くと、それだけで届いたモノが愛おしくもなるというものだが…

↓“モノ”とはこれだ!!

宮崎県 明石酒造 明月飲み比べセット明月ほまれ 明月まさり 黒明月 900ml x 3本

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買い置きの本格焼酎(芋)を切らしてしまい、近所で<黒霧島>(20度)を入手して愉しんだ場面も在ったが…「一寸変わったモノ」も欲しくなり、取り寄せた…「かの<黒霧島>は宮崎県のモノで…」というようなことを話題にしていた経過が最近在ったので、何となく「宮崎県の本格焼酎」というモノに目が向いていた…

<明月>(めいげつ)は、えびの市の“明石酒造”の製品である。“明石酒造”創業は1891(明治24)年に遡ると言う。正しく「えびのの老舗」である。現在は1995(平成7)年に完成した工場で焼酎を蒸留しているようだ…

現在のえびの市に相当する地域で“明石酒造”が創業した1891(明治24)年と言えば…総理大臣は、かの山形有朋や松方正義で、“大津事件”が発生した年で、上野・青森間の鉄道が開通していて、御茶ノ水の“ニコライ堂”が開いた年でもある。“明石酒蔵”は…そんな時代から…120年以上も前から活動しているのである。

伝統の活きる老舗の本格焼酎…3種類各々に良さそうだが…

↓最初に試飲するのはこれにした!!

2014年秋 明月まさり 宮崎県 明石酒造 900ml 25度

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↑<明月まさり>である…

これを最初に試飲しようと思ったのは…

↓こういう記事を視たからに他ならない…
>>ムラサキマサリの仕込みを行いました!|明石酒造株式会社 [明月]

“明月酒造”のウェブサイトを探していて、偶然視付けたのが上記の記事だ。

私が本格焼酎(芋)の「にわかファン」になったのは、枕崎を訪ねた際に<さつま白波>の“薩摩酒造”の施設を見学する機会が在って以降である。「朝のオープンから程無く…」という時間帯に訪ね、一部にかなり古そうな建物も在る様子がなかなかに好く、「多分中に在るであろう売店でも冷かして、建物内部を一部でも視られれば…」と中に入って視たのだったが…「見学ですか?ご案内します」と登場した係の方に、一人でぷらっと訪ねている状況にも拘らず、マンツーマンで中をご案内頂いた。

↓因みにこれが枕崎の“薩摩酒造”の施設、<白波明治蔵>である…(※中は「撮影は御遠慮下さい」だった…)


焼酎は、皮を剥いた芋を蒸し、“ペースト”のようにしたモノと米麹を混ぜ合わせて甕に入れ、それを暫く置いてアルコール分が発生したら集めて蒸留するのである。“ペースト”のようにしたモノと米麹を混ぜ合わせたモノを“モロミ”と言う。あそこで視た“モロミ”は、ポピュラーな“黄金千貫”と思われる芋を使っていて、「黄色味を帯びた、白っぽい」或いは「クリーム色」と見えるモノだった。

その“黄金千貫”のような「普通の」芋を使うのに対し、最近は<赤○○>というような商品名で方々から出回っているような焼酎は、「違う種類」の芋を使う。<明月まさり>の場合は、恐らく“まさり”という商品名の由来になっているのだと想像するが、“ムラサキマサリ”(漢字は“紫優”となるらしい…)という芋を使っているそうだ。この“ムラサキマサリ”で焼酎を蒸留するための“モロミ”を造ると、“黄金千貫”等で見受けられる「黄色味を帯びた、白っぽい」或いは「クリーム色」と見えるモノにはならない。「赤紫色のペースト??」というモノが出来る…上述の、“明石酒造”のサイトに在る記事でその「赤紫のペースト??」の画が見られる…記事にも在るが、“モロミ”の色が異なっても、蒸留されて出来上がる焼酎に変わった色が出るでもない…蒸留したてのモノは無色透明だ…

“ムラサキマサリ”?芋の品種名だが、これは2001年に命名登録されたモノとのこと。“農林54号”というコードもあるようだ…紫色の中身なのが特徴である。皮も赤系の色を帯びている…(“黄金千貫”等は、皮が白っぽい…)“ムラサキマサリ”は「2001年に命名登録」なので、未だ生産量も然程多くないのであろう…故に「多少割高な芋」ということになる…そういうことなので、こういう「違う種類」の芋で造る焼酎も、少し高めな価格になるのが通例だ…価格に関しては…「出回る数量が相対的に少ない他方で、人気が高い」ということになると…“プレミア”等と呼ばれて、更に割高になっていたりする場合も見受けられるようだ…私自身は、その種のモノを入手したことは無いが…

“ムラサキマサリ”を使った焼酎は人気が高いようだ。一寸有名な<赤霧島>も“ムラサキマサリ”だという…<明月まさり>も、一連の“明月ブランド”の焼酎としては出回っている量が少ないと見受けられるが、それも“ムラサキマサリ”の量が相対的に少な目であるからであろう。

最初は…“生”で一寸…これは「フルーティー!!」という感じだ。これまで<赤○○>という「違う種類」の芋を使う焼酎を何種類か試しているが、それのどれにも劣らない!!材料由来の甘味が活きている。そしてスッキリしている。「120年超の伝統の技」が、「新しい品種の“ムラサキマサリ”と組合った結果」というものである!!

「フルーティー!!」という感じで、適度に甘く、スッキリしているので、“生”でも杯が進みそうだが…次はお湯割りに…これも好い!!材料由来の甘味が深くなる感で、「湯で割る」―鹿児島辺りの“販促グッズ”になっている、「目盛の入った小ぶりな“お湯割りグラス”」で「5:5」にするのが、私の流儀…―関係で、とんでもなく「滑らか」な感じもする…

<明月まさり>を造る明石酒造の在る宮崎県えびの市…一寸調べると、「平成22年国勢調査確定値」で21,606人の人口を擁するそうだ…“小さな街”ということになるが…「120年超の伝統」を活かして、こんなに素敵な焼酎を蒸留している!!素晴らしい!!

「(本格)焼酎のお湯割り」について、半ば戯れに“ハーブティー”と呼んでみることもある。材料由来の芳香や味が際立ち、温かいというのが、如何にも“ハーブティー”であるが…この<明月まさり>はそういう愉しみ方が似合う…“試飲”の一杯で停まらず、つい「もう一杯…」用意してしまった…

“明月ブランド”の焼酎…<黒霧島>に関連する雑談が切っ掛けで「宮崎県の本格焼酎」に何気なく目を向けるまで、正直なところ知らなかった…しかし、偶々触れてみれば、これは好い!!ハッキリ言って知名度は高くはないかもしれない―関係者の皆さんには申し訳ない表現を御容赦願う…―が、知名度の高い他社製品と比べて遜色無い!!「内容は同じ?」という程度のモノが、扱い業者は在る程度限られるかもしれないものの、“プレミア”と無関係に定価で入手出来るのは善いことだ!!

“明月ブランド”の焼酎…ハッキリ言って、近所の店で見たこともない代物だが…これは気に入った!!宮崎県、鹿児島県、熊本県の境目の山間から、遥かな“北の海岸”を望む拙宅へやって来た<明月まさり>である…当分の間は愉しませてくれそうだ…

えびの市のことや、焼酎の「にわかファン」になった経過等、余計な話題も含んだ長文になってしまったが…「宮崎県えびの市の“明月ブランド”の焼酎」との「善き出会い」に感謝したい…
posted by Charlie at 19:07| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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