どんなに古い街にも、そうした「街が興る場面」が在り、経年変化が在る。私が「興る場面」を視ていた住宅街とて、時間の流れの中で家々の増改築や修繕が在り、住民の世代交代や、転出や転入が繰り返されている…私自身が幼少期に視ていたような新興住宅街ですらそうなのだから、「千年を超える歴史」を誇るような地域であれば、そうした変化はきっと凄まじいものである筈だ…
710年に平城京が興り、今日の奈良市に至るまでには凄まじい変化が在った筈だ。往時は立派なモノが建っていた場所が田畑になっている例も在るであろうし、往時は寂しかった場所が賑やかになっている場所も在るのであろう…
そういう訳だからこそ「千年の時を超えて受継がれた何か」というようなものが尊い…
↓奈良市内の住所だが…西ノ京駅が在る…
↑「西ノ京」とは…「平城京の西側」ということから起こった地名のようだ…が…“京”(みやこ)という趣でもない場所だ…小さな商店や住宅が見受けられるような按配でしかない…
↓それでも「西ノ京」に“京”の面影を視ることも出来る!!
↑これは薬師寺の大講堂である…
薬師寺というのは697年に飛鳥の地に完成したものの、平城京遷都を受けて平城京内に改めて建設され、718年に完成したものであるという。それ以来、千年を超える期間に亘り、壊れたり、修理をしたり、再建したりを繰り返して今日まで続いている寺院なのだ…
今日の薬師寺…寧ろ再建の建物が多いのだが、それでも「奈良時代の何か」を強く感じさせてくれるような場所になっていると思う。より下った時代の典雅さ、強さと美しさ、趣向を凝らす部分というのとはやや趣を異にする清々しさのようなものや、新たに伝えられた意匠や様式をストレートに造ったような率直さ…或いはそれが「奈良時代の何か」の魅力なのかもしれない…
↓これは金堂である…
https://www.flickr.com/photos/21158367@N06/14816951716/in/set-72157646058197211/
↓これは西塔である…
↑屋根が6枚に見えるが、中間に在るのは裳階(もこし)というモノで、三重塔である…
奈良時代…高い金属加工技術水準が在り、こうした建築物には凝った飾りが施された。それも含めて、精巧に再建されている…
この西塔の再建時には東塔がモデルになっている訳だが…東塔は発掘と解体修理の最中で、当分は見られない…
西塔は東塔より若干背が高いが…それは「やがて木が縮んで、殆ど同じ高さになる筈」ということで取られた措置なのだそうだ…
↓金堂と西塔…
↑実に鮮やかだ!!
奈良時代の人達…きっと夏の好天の日には「こんな色彩」を視ていた…のだと思った…正しく「夏の煌き」である!!
↓薬師寺に立寄った7月31日の画…

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