“天文館”…この辺りには「東千石町」、「西千石町」という住所が在るが、これは武士の家禄の“千石”に因む。“千石”というような家禄を得ていたのは、「相当に上級」な人達ということになり、“大身”と呼ばれた。彼らは相当数の家臣や使用人を抱えて、大きめな敷地の屋敷に住んでいた。そんな“千石”クラスの武士達の屋敷が集まっていた辺りが、現在の天文館周辺である。少し時代が下り…この辺りは細々とした人家等の灯りが少なめで、天体観測が行い易いと見受けられたことから、暦作成のための観測所が設けられた…この観測所に因んだ“天文館”という呼び方が残り、地区の通称となったのだという…
千石クラスの“大身”と呼ばれた武士達の屋敷が並んでいたという静かな地区だったものが、現在では「南九州随一」と謳われる、賑やかな繁華街となっている…
市街の西側に相当する鹿児島中央駅の側は、空に赤紫色が残っていたが、宵闇に移り変わる寸前のナイトブルーが街を覆っていた…街の灯が滲む中、車輌や通行人が忙しそうに行き交い、悠然と行く路面電車の乗降客も多い…
一寸写真を撮ったが、なかなかにドラマチックな雰囲気だ…画を色々な雰囲気にしてみたのだが…
↓“水彩画”風にしてみたもの…
![8497916972_735889bd41[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/8497916972_735889bd415B15D-thumbnail2.jpg)
左側は<9500型>だ…右側は最新の<7000型>である…
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