2013年01月09日

“どトンコツ”を謳う博多ラーメン(2012.12.23)

或いは「稚内以外では潰しが利かない…」というような状況であっても、「札幌育ち」の私としては、“ラーメン”と聞けば第一義的に「札幌の流儀」であり、第二義的には随分以前に他界した伯母が営んでいた小さな町の食堂で供されていたような「旧き善き北海道の塩ラーメン」である。その他は「何処かの地域の郷土料理」というような認識になってしまう…

かなり古い話しだが…東京で「札幌の流儀」を謳うラーメン店に入り、「なるほど、これは!!」という味噌ラーメンが出て来ながら、「札幌の流儀」では不可欠な“南蛮”と呼び習わす一味唐辛子が置いていない状況、そして他の客が味噌ラーメンにコショウを振っている様を視て、どういうものか著しく気分を害したことが在った…爾来、「不慣れな地域でのラーメン」は避けていたかもしれない…殆ど四半世紀も経って、こうしてネタにするのだから…私の「当時の憤激」の“大きさ”を想像して頂けると思う…近年になって漸く「何処かの地域の郷土料理」というような認識で「各地のラーメン」をそれなりに楽しめるようになってきたことに気付いている…

福岡で、古くからの友人と会って昼食を愉しむという段取りになっていた。「好き、嫌いを超越した、“福岡!!”なモノ…」と“どトンコツ”を謳うラーメン店に案内してくれた。悪くない趣向だ…

↓こんな店構えで、博多駅から福岡空港に向かう途中に在る…
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福岡空港…これは結構「愕くべき存在」だ…繁華な博多から「直ぐ!!」なのだ…福岡は、“札幌”のように九州という島で最大の都市であり、総人口も似たようなものであろうし、各種の交通機関のハブで、周辺の多くの市や町が“通勤・通学圏”になっているという状況も似ているかもしれないが、「空港と都心の近さ」では圧倒的だ…稚内も「車で20分程度で空港」と「かなり便利」ではあるが…福岡もそういう次元で空港が在る…しかも、冬季には打てない野球チームの打率位の割合で欠航する、指折り数えるような航空便が発着する稚内空港とは「全く次元が異なる!!」ような、自他共に認める「九州の玄関」という大空港である…

その福岡空港と博多駅との間に在る伝統の店…ファイターズの好敵手であるホークスの選手やコーチ、或いは監督や球団関係者の残した記念品が入口辺りに飾られていたりする…また知っている、よく知らない含めて、数え切れない程の芸能人のサイン色紙も壁一面に溢れていた…

↓「全部乗せ」というモノを頂いた…これが存外に好かった!!
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友人によれば「創業以来の数十年のエキスが…」という濃厚なスープが身体に沁みる…或いは“味噌ラーメン”に通じるものが在るかもしれない…

チャーシューや味付き玉子等も、永年愛されているモノだけに、なかなかに完成された味わいだ…実は、あの味付き玉子が早くも多少懐かしい感じさえする…

「博多の流儀」では“替え玉”なるものが在る。これを初めて経験した。スープをいきなり全部頂いてしまわずに少々残し、“替え玉”として小皿に入った麺を追加して注文する。その麺をスープに浸して、「一寸余分に頂く…」という仕掛けである。悪くない…

この麺だが…多分茹でる前も真っ直ぐな、「極細い生パスタ」のような麺なのだと思う。正しく「微妙に芯を残す、“アルデンテ”の細いパスタ」のような食感だ。“替え玉”ということで追加してみたくなるのも頷ける…

「微妙に芯を残す、“アルデンテ”の細いパスタ」のような食感…「硬めな麺」ということになるのだが、博多ではこの“硬め”に「拘り」も在るようだ…陣取った席から見える辺りに「バリカタ、ハリガネ、コナオトシという商品は在りません」というような貼紙が在った。友人に尋ねると、この“バリカタ”、“ハリガネ”、“コナオトシ”というのは極々硬く麺を茹でるようにという符牒なのだそうだ…伝統を誇る老舗だけに、「自信を持っている加減でラーメンの麺を提供」ということで、こうしたリクエストを断っているのであろう…こういうようなリクエストをせずとも、「微妙に芯を残す、“アルデンテ”の細いパスタ」のような食感の、充分に「美味い硬めな麺」が味わえた…

或いは、友人のお蔭で「博多の流儀のラーメン」の“典型”に近いモノに出会えたかもしれない…なかなかに興味深い経験だった…
posted by Charlie at 18:57| Comment(0) | HDR/2012年12月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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