2012年07月17日

「SL函館大沼号」(2012.07.14)

蒸気機関車…私にも在った幼少期、踏み切りで見掛けた、長大な編成の貨物列車を牽引していた姿に愕いて以来、何か「強い印象」が在り、「金属の生き物」のように動く姿を視ると心弾むものが在る…

偶々、その蒸気機関車が動く様を視る機会、或いは蒸気機関車が牽引する列車に乗る機会が「眼前に在る」ことが判った…手持ちの「北海道&東日本パス」を“乗車券”ということにして、“指定券”を取れば、蒸気機関車が牽引する列車に乗車することが出来る…

それに思い至ったのは、早朝から江差を往復し、「ロープウェイが停止」という顛末が在った函館山から函館駅辺りへ引き揚げてくる途中のことであった。ホテルへ戻る前に函館駅の窓口に立ち寄ると、翌日朝の列車の“指定券”にゆとりが在ることが判ったので、思わずそれを入手したのだった…これで函館から森へ向かうことにしたのだ。

朝、「SL函館大沼号」と案内の在るホームへ向かう…

↓「?!」と一瞬思ってしまった…“イベント列車仕様”と称しているようだが、濃紺のディーゼル機関車が見えた…
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↑ディーゼル機関車が連結されているのは列車の最後尾である…

「SL函館大沼号」は、「蒸気機関車+4輌の客車+緩急車(往年の貨物列車に連結されていた車掌車)+ディーゼル機関車(補助機)」という編成になっている。“函館発”の場合、ディーゼル機関車が客車を牽引して駅に入り、客車は早くから乗客を迎えていて、出発に間に合うように蒸気機関車がバック運転で現れて客車と連結されるという仕組みになっているのだ…

↓蒸気機関車、C11が登場した!!大勢の乗客や見物人がホームに集まる…
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C11…1932年頃から1949年頃に掛けて400輌以上が製造され、全国各地で活躍した機関車だ…古くは、一部区間で急行列車や特急列車を牽引した例も在るらしいが、短めな区間の貨客列車牽引から機関区での入れ替え作業など、幅広い用途で用いられていた機関車で、蒸気機関車が姿を消した日まで働き続けていた型の一つである…

この171号機は、1940(昭和15)年に製造された機関車で、主に北海道内で活躍していた。1975(昭和50)年に廃車になった頃は釧路機関区の所属で、廃車後は標茶町で保存されていた…

このC11の171号機…1999年に再び動き始めた!!“連続テレビ小説”で、「北海道の小さな町の駅」が舞台になった物語が制作されたのだが、そのロケが行われた留萌線でこの機関車が牽引するイベント列車が動いたのである。「SLすずらん号」と呼ばれた…

↓「SLすずらん号」が切っ掛けで、「北海道のイベント列車のスター」となったC11の171号機だが、その「SLすずらん号」に向けて用意された客車も、現在に至るまでイベント列車で活躍している…
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↑「SLすずらん号」以降、釧路方面や函館方面でC11の171号機が活躍しているのだが、客車の方は主に函館で運用されているようだ…

↓小柄な機関車だが、甲高い汽笛を鳴らして煙を上げる様は、なかなか迫力も在る…
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函館・森の区間だが、特急列車、貨物列車、普通列車が色々と通る…「SL函館大沼号」は、それらと擦違うために、殆ど各駅で停止し、また汽笛を鳴らして動き始めるということを繰り返しながらゆっくりと進む…途中の大沼公園では乗降が可能だが、かなり多くの乗客はそこで下車してしまう。復路の列車で函館に引き揚げるのであろう…

函館・森の区間は、メインルートの他に“砂原支線”というルートが在り、復路はその“砂原支線”を経由するのだそうだ…今回、その復路の方は経験することが出来なかったが…

↓列車が森に着くと、C11は入れ替え前の補給に向けて素早く客車から切り離されて去ってしまうが…去る前に跨線橋に駆け上がって、その勇姿を望むのが好い…
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↑海と山を背景に、煙を上げる機関車…強い印象を残してくれる…

↓「SL函館大沼号」の様子…
wakkanai097 - View my 'Photomatrix - 'SL Hakodate-Onuma' on JUL 14, 2012' set on Flickriver

既に北海道内で10年間以上も活躍しているC11の171号機だが…初めて間近で見て、その牽引する列車に乗車出来て善かった…「広大な北の大地の鉄路を行く小さな力持ち」という趣のC11の171号機…また、何処かで会いたい…
posted by Charlie at 22:34| Comment(0) | HDR/2012年7月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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