「多少の無理をしてでも…」という位に、「伝えたい!!」という想いが高まることというものが在る…
今日は…午前3時頃に夜行列車で函館入りし、朝の列車で江差に向かい、風雨の時間帯も在った中で歩き回り、函館に戻ってから「夜景見物」に出て、「珍しい?」と言われるロープウェーのトラブルでやや手間取ってホテルに…ということで草臥れているが…気持ちは昂ぶっていて、多分直ぐには眠れないであろう…<開陽丸>…永く会いたかった…とうとう会うことが叶ったのだ!!
小雨交じりの江差に着き、とにかくも<開陽丸>を探した…直ぐ見付かったが、駅からはやや歩いた…
風浪がなかなかに強い中で<開陽丸>は鎮座していて、雨とも波飛沫ともつかないものが飛び交い、眺めるのは多少キツかったが「許容範囲」というものだ…
![7561823660_7fdf8f2c21[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/7561823660_7fdf8f2c215B15D-thumbnail2.jpg)
<開陽丸>は“嵐”に翻弄された悲運な艦だ…その威力を発揮したのは、薩摩の艦との交戦した一回だけである…蝦夷地で旧幕臣による“徳川公国”的な自治領、或いは“蝦夷共和国”を興そうと、艦隊が江戸湾を離れた際、台風で艦は傷んでしまった…仙台で「旧幕臣・左幕勢力による最後の抗戦」を組織することもならず、最後まで戦おうという男達を乗せて箱館に入った…<開陽丸>は五稜郭に拠った男達の希望で在り続けたが…江差での戦いを援護すべく出動した折り、激しい吹雪の中で座礁し、沈んでしまったのである…
或いは、雨とも波飛沫ともつかないものが飛び交う複雑な空模様の下で<開陽丸>を視ると…艦の運命に想いが巡るというものかもしれない…この江差の<開陽丸>は、歴史を伝えるために再建した“ミュージアムシップ”である…
↓当時の最新技術を導入してオランダで建造されたという70メートルの艦…かなり広い範囲で、その勇姿を望むことが出来る…
![7561846984_9f5acb5125[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/7561846984_9f5acb51255B15D-thumbnail2.jpg)
↓艦内には、等身大の人形を据えて、中での様子のイメージを伝える展示が在る…
![7561831744_cb33e3346b[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/7561831744_cb33e3346b5B15D-thumbnail2.jpg)
↑これは榎本武揚の様子…「艦長室」のイメージだそうだ…
↓砲弾等は、海中から引き上げたものだ…
![7561828946_fced088e06[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/7561828946_fced088e065B15D-thumbnail2.jpg)
↓将士が手近に持っていたピストルのようなモノも在る…
![7561833340_dc1d59ec30[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/7561833340_dc1d59ec305B15D-thumbnail2.jpg)
<開陽丸>が出て来る小説は色々と読んでいるが、最も最近読み、「何としても<開陽丸>に会いたい!!」という想いを抱かせてくれた作品は…『武揚伝』だ…
![7561840384_dc27a52a5f[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/7561840384_dc27a52a5f5B15D-thumbnail2.jpg)
「“夜明け”という名の艦(ふね)」(=<開陽丸>)は、色々な意味での「新たな時代の幕開け」に、やや悲しい運命を辿った…しかし、こうして最期を遂げた江差に甦った姿に、「混迷の時代」を駆け抜ける「勇気のようなもの」を分けてもらえそうな気もする…
江差駅で列車に乗ろうとした際…到着した列車に乗っていた人が、折り返しの列車で直ぐに引き揚げている様を随分と視た…私は少々残念に思う…江差はなかなかに佳い場所だ!!私は今回、<開陽丸>をかなり熱心に見学したために他のことには時間を然程割けなかったが…
↓「終に会えた!!」と大喜びしてしまった<開陽丸>関係の画…

とにかく<開陽丸>に会えて善かった!!!
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