なるほど、ドイツ辺りでは「竣工まで数百年」というような大聖堂も在るし、17世紀辺りの建物が集まる旧い町並みというようなものも方々に見受けられる。そういう国で育った方の目線では「100年か、150年位以前の旧い建物」と言った。すると先方は、「100年や150年は有触れている」ということにもなるであろう。実際、ドイツ出身の方とのやり取りの後、何度か彼の地を訪れて、そう実感したこともあった…
私自身、“新興住宅地”育ちだ。その“新興住宅地”の中で、比較的早くに竣工した建物に住んでいたので、「身近に眼にする建築物は、殆ど全てのものに関して、建築工事が進められていた場面を視ている」という状態だった。言葉を少し換えると、「周囲が自分自身より“若い”建物ばかりの場所で育った」ということになる…加えて…“北海道”は他都府県のような、「室町時代の…」とか「江戸時代の…」という建物が少なく、旧いものに触れる機会が極端に少ない少年時代を過したような気もする…
そういう訳で…多少旧い建物というようなものに関して、少し憧れめいたものが在るように思う…が、何かで眼にする旧い建物は、「1930年代竣工」程度のものでも「かなり旧い?」ように思える状況だ…「100年、150年」と言えば、「凄い!!」という話しになる…
ということで…
↓こんなものを間近で視て、何か非常に嬉しかった!!

↑大阪の堺に在る、明治時代の灯台だ!!
1877年(明治10年)に完成して、1968年(昭和43年)1月29日まで使用されていたもので、1972年7月12日に国の史跡に指定されたという。2005年から保存解体修理を行い、2007年3月に修理工事が終了しているという、六角形の木製灯台だ…
南海電鉄の駅から、15分程度、遊歩道のように整備された場所を歩くと、既に灯台機能は果たしていないモニュメントとして、この約11メートルの塔が水辺に佇んでいるのが見える…
概ね100年の間、この灯台は活躍したことになる…現在はかなり沖まで埋立てられ、堺港が拡大しているので、この旧い灯台の辺りは然程船も航行しないようだ…
それにしても、この六角形の塔!!画になる!!