↓その名寄に一寸変わったモノが在る…

これは蒸気機関車の時代に、名寄を基地として鉄路の除雪に活躍した車輌である。「機関車・マックレー車・ロータリー車・機関車」という編成で、各車輌の略号を取って“キマロキ”と通称されている。言わば「豪雪対策特別ユニット」である…
>詳しくはこちらに綴った…
↓前のマックレー車で線路脇に堆くなった雪を崩して線路に集め、後ろのロータリー車で遠くに雪を跳ね飛ばすのである…
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この種の車輌は、北海道は勿論、各地の豪雪地帯で活躍した。が、こうして“ワンセット”で綺麗に保存されている例は…多分無い…名寄ではこれを非常に大切にしているようだ…
↓これは“キマロキ”の先頭に据えられている機関車“9600型”の運転台である…
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名寄の“キマロキ”は“静態保存”で動く訳ではないが…こういう様子を視れば、「石炭や水を入れて、点火すると動く?」と思えてしまう…外見のみならず、中まで確り綺麗に保存されていて、関係者の皆さんの御努力に敬服する…
↓機関車“59601”は「9600型501号機」という意味だ…
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製造翌年に北海道へやって来て、名寄に配備されて以降、当時の国鉄がSL運用を止めてしまうまでの50年間以上に亘って働き続けた…“老雄”という趣の在る機関車だ…
「鉄道好き」として、この種の車輌を視るのは無条件に嬉しいのだが…「写真好き」としても、「武骨な金属塊」である蒸気機関車は興味深い被写体だ…更に「HDR画好き」としても、“金属塊”は面白い画が期待出来る素材と言えるだろう…
↓5月4-6日の旅で撮った写真によるHDR画はこちら…

> Photomatrix - Trip on MAY 2011 - a set on Flickr
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