2018年04月25日

新旧の海軍艦艇が視える海岸:ウラジオストク(2018.04.15)

ウラジオストクを訪ねたなら、海岸の緑地に展示された「ホンモノの第2次大戦期に稼働した潜水艦」というモノが視たかった。そんな願いを果たし、辺りをまた歩き始めた…

↓こういう光景に出くわす…
NAVY ships, Vladivostok 15-04-2018 (5)
↑手前は“記念艦”…相当古い代物だ…そして画の右側に“現役”のロシア海軍艦艇が一塊になっている…

↓角度を変えると、<黄金橋>が背景になっている“記念艦”は…<クラースヌィー・ヴィンペル>(Красный Вымпел)という名で、1910年に進水した船で、「草創期の赤軍=ソ連軍」で運用されたような船だ…
NAVY ships, Vladivostok 15-04-2018 (1)
↑残念ながら、中の見学はオープンしていなかった…

で…考えてみると…“記念艦”の背後の巨大な橋は、船とは「100歳余りの差」ということになる…

↓今度は“現役”の一群に眼を向けた…
NAVY ships, Vladivostok 15-04-2018 (3)
↑“356”という番号の船の奥に、小型の船が脇に停泊している大きな艦が視える…「艦対艦ミサイル発射筒」が多数積載されて、何やら物々しい…

この物々しい艦…“011”という番号が視えたが…<ヴァリャーグ>(Варяг)という「ミサイル巡洋艦」であると見受けられる…全長が192mで、全幅が20mという大型の艦である…

<ヴァリャーグ>(Варяг)は1983年に進水し、1989年に竣工している。ソ連時代、この艦は<チルヴォーナ・ウクライーナ>(Червона Украина)という名だった。「赤いウクライナ」という意味ということだ…1990年代の情勢変化を踏まえ、1995年に現行の<ヴァリャーグ>(Варяг)に改名されている。因みに、日露戦争の時代にも同名の艦が在って、勇戦した経過が在る…

この<ヴァリャーグ>(Варяг)…ロシア海軍の太平洋艦隊の旗艦なのだそうだ…そんな訳で「司令本部に近い場所」に停泊している場合が多く、海岸を歩いていると視えることも在るという訳だ…

こういう具合に、「本当に新旧」な海軍艦艇が視えるウラジオストク…「海軍の街」という貌が覗く…
posted by Charlie at 20:12| Comment(0) | HDR/2018年4月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)=「ロシア風サラダ」とも言われる定番… (2018.04.15)

サラダ等の前菜、スープ、メイン料理という具合に「順次、皿を出す…」という「コース料理」というような流儀は、ロシアの貴族の邸宅で始まった流儀という説が在るようだが…ロシアの料理店で食事を摂る場合、“コース”的に順次料理が運ばれて来るという感じが「普通」かもしれない…

ウラジオストクで、建物の地下に入っているロシア料理の老舗レストランで食事を愉しんだ際にも、サラダ、スープ、メイン料理という組み合わせにビールを1本加えるということにしたのだった…

↓直ぐに出て来たビールの後に登場したのは、こんなサラダである…
dinner at Vladivostok 15-04-2018 (4)
↑“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)と呼ばれる定番なモノだが、「蟹の身」が加えられている…

「蟹」と言えば、日本国内では「北海道?」かもしれない…或いは「北陸?」とか「山陰?」というイメージもあるだろうか…ロシアでは「蟹」と言えば「極東?」であるらしい…「極東の代表的都市」でもあるウラジオストクの老舗レストラン…「蟹が加わる」というのも「土地らしさ」の演出なのであろう…

“オリヴィエ・サラダ”は、ロシア国外で「ロシア風サラダ」と言われる場合も在るらしい。ロシアでは大変にポピュラーだ。極々身近なことを言えば、ユジノサハリンスクのスーパーに在る惣菜コーナーで、「サラダの類」が売られていれば、大概はこの“オリヴィエ”が在る…

“オリヴィエ”というのは人名である。これは19世紀後半にモスクワで大繁盛した高級フランス料理店の料理長だったベルギー人、リュシアン・オリヴィエの名に因むのだという。オリヴィエが創り出したサラダは大変な人気であったそうだ…

オリヴィエが創り出したサラダは大変な人気であったというが、彼が精確なレシピを特段に伝えていなかったため、何時の間にかこの料理は流行らなくなったようだが…ソ連時代にオリヴィエが居た店での勤務経験が在ると称する料理人が「“オリヴィエ・サラダ”はこういうモノだった」として“首都風サラダ”なるモノを売り出した。そういう契機が在って、“オリヴィエ・サラダ”は「ポピュラーなサラダ」になって現在に至っている…「19世紀後半の…」という起こりが語られることは在るが、実質的には「ソ連時代から一般化しているメニュー」という感でもある…

新旧様々なモノ、由来も色々なモノが入り交じった感のウラジオストクで、その発祥や普及に色々と謂れが在る他方で“定番化”している料理に、些かの「土地らしさ」の演出が加わったメニューを頂く…何か「特別なことをしている」感がして面白いものだ…
posted by Charlie at 17:05| Comment(0) | HDR/2018年4月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

旧「王子製紙眞岡工場」(2018.04.24)

ホルムスクを訪ね、少しだけ時間が在ったので「例の場所」へ…

↓嘗ての「王子製紙眞岡工場」が、やや高い位置から視える場所である…
Kholmsk 24-04-2018 (7)

↓少しだけ角度を変えると、「街の中に巨大な廃工場」という感じに視えてしまう…
Kholmsk 24-04-2018 (12)
↑中心街的な辺りから、ほんの少しだけ離れた辺りである…

↓穏やかな好天…差し込む陽射しが心地好い…
Kholmsk 24-04-2018 (15)
↑背後の日本海…工場が現役だった頃も、現在も変わらない筈だが…生き生きとした感の穏やかな海と、廃工場の対比が興味深く思えた…
posted by Charlie at 00:14| Comment(0) | HDR/サハリン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヤコヴ・ラザレヴィチ・セミョーノフ(Яков Лазаревич СЕМЕНОВ)=「ウラジオストク最初の住人」の胸像(2018.04.14)

ウラジオストク空港からウラジオストク駅へ向かうバスは、アレウツカヤ通という道路を進んで駅前の「レーニン像の下辺りの降車場」に着いたのだが、道中の車窓を視ていると、沿道に一寸した食事が摂れそうな店が色々と見受けられた。

レーニン像の辺りから予約した宿を探しながら歩き、存外にアッサリと宿が見付かった。「チェックインにはやや早い?」と思えたが、普通に受付けてくれた…部屋も感じが好く、とりあえず嵩張るモノを置いて一息入れ、直ぐに街へ出た…

とりあえず、レーニン像を目印にしてアレウツカヤ通という道路を歩き始めた…

↓何か非常に「渋い…」感じの胸像に直ぐ出くわした…「型に填まったつまらないイメージ」との誹りは免れ悪いかもしれないが、「如何にも昔のロシアの、多少地位が在った人物?」というような風貌だ…他方で「物々しい昔の軍服」のような衣装でもない…
Semenov, Vladivostok 14-04-2018 (2)
↑やや古めかしい集合住宅的な高層建築の前に、やや地味な感じで据えられた胸像である…

↓胸像の台座にプレートが据えられ、この人物の紹介が在る…
Semenov, Vladivostok 14-04-2018 (1)
↑「ウラジオストク最初の住人にして企業家、名誉市民のヤコヴ・ラザレヴィチ・セミョーノフ」と在る…

少し気になったので調べてみた…

ヤコヴ・ラザレヴィチ・セミョーノフ(1831-1913)は交易商であり、1861年にウラジオストクに居を構えて事業を軌道に乗せて行くという人物だというが、軍人や官吏以外の“民間人”としてウラジオストクに居を構えた最初の例と伝えられているのだそうだ…

1861年と言えば、ウラジオストクの街が「拓かれ始めたばかり」な時期に相当する。そんな頃から、清国との交易に携わる、漁業への投資を行う等の事業を手掛ける。殊に、申告で需要が在る昆布を調達して送り出すという事業が大きな成果を挙げたらしい…そして1913年、82歳にして他界するが、それまでの半世紀程の間、ヤコヴ・ラザレヴィチ・セミョーノフはウラジオストクに在って活動していたということだ…

ウラジオストクには様々な“貌”(かお)が在る…軍港の街、工業の街、学術活動の街、文化活動の街と色々だが、草創期から港湾を「入口」に拓けた街であることから「交易の街」でもあるのだ…ソ連時代には“軍港”が前面に出ていて、“交易”に関しては近在の別な港にその機能を譲っていたような側面が在ったようだが、現在では国内外の様々な地域との物流拠点にもなって“交易”という貌を取り戻している…そのウラジオストクの貌の一つを創ろうとした人物…それがこの「最初の住民」たるヤコヴ・ラザレヴィチ・セミョーノフかもしれない…

「とりあえず昼食…」とフラフラと「初めて!!」な街の中を歩き始め、街の歴史上、なかなかに大切な役目を担った人物を記念する胸像に出くわした訳である。
posted by Charlie at 00:00| Comment(0) | HDR/2018年4月の旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする