雨に煙る感の通天閣を眺め、昨日用意してあった<スルッとKANSAI>を手に、地下鉄を乗り継いで天王寺に至り、大阪阿部野橋で近鉄電車に乗車した…列車は「急行 吉野行」で、大阪阿部野橋を出れば、次の停車が古市だ…大阪府羽曳野市の駅である…
雨は止まない…歩くのがキツいような降り方でもないが、シトシトと降り続ける…半袖Tシャツの上に、裏地が無いデニムのジャケット…雨除けにニットのキャップを被っていたが、傘は持っていない…濡れながら少し歩く…
↓誉田八幡宮に着いた…

↑画で一寸判る程度に雨だ…
「誉田」と書いて「こんだ」と読む…主祭神は応神天皇で、誉田御廟山古墳(応神天皇陵)の直ぐ南に鎮座する神社だ…欽明天皇が559年に応神天皇陵前に神廟を設けたことを起源とすると云い、「最古の八幡宮」と称しているのだという…
↓花盛りの桜が見受けられる…

↑雨にも拘らず、見入ってしまう光景だ…
この辺り…河内国は戦国時代に色々と争いが続いて伝統を誇る社寺も荒廃を免れ悪かったが、誉田八幡宮もそうした例に漏れない…豊臣政権時代に復興が図られている…
↓この拝殿は、豊臣秀頼が建築を手掛けたが…「大坂の陣」の兵乱で竣工に至らず、徳川幕府の下で完成したのだという…

雨の中…カメラのレンズが濡れて、撮影は難しかったが…確り持っていた、レンズを拭く道具が活躍してくれた…
↓拝殿の脇、「左近の桜」と呼ばれている…

この日は相当に濡れたが…雨にも負けずに咲き誇る桜は、何か瑞々しく「命」を主張しているようにも思えた…「桜が観たい」と南下して来たのだが…何か非常に好い!!