曇天の日に大阪入りし、翌日は若干の雨の中を動き回り、漸く晴れた朝を迎えた日…「<青春18きっぷ>を手にJRを利用して、“一寸離れた辺り”を目指そう」と思いながら、宿に最寄りの新今宮駅辺りに佇んでいた…
JRの“快速”やら“新快速”というような列車は、多分「昔の急行列車」のような感覚で主要駅に停車しながら、端から端まで乗ると運賃が2千円前後にもなりそうな区間を、「北海道の特急列車」と比肩出来るような時速100q超で運行していた筈だ…それに乗車してみることを愉しみながら、「一寸だけ遠出…」と大阪駅に向かって移動を開始した…
動き始めたのは“早朝”という雰囲気が色濃い時間帯で、とりあえず西へ向かい、西明石駅に至った…そこから、通勤や通学の皆さんで込み合い始めた列車を利用して姫路駅に至った…
「桜が似合う」とか、「辺りの桜が素晴らしい」と聞く姫路城を訪ねてみようと思い立った…
移動中の車窓から、方々で桜が好い状態であるのを視ながら姫路に至ったので、姫路城辺りに関しても「きっと好い状態であろう…」と多少期待はした…姫路城そのものは、少し長く続いた大天守閣の修理が終わって、2015年春から観られるようになったとの報を受け、2015年10月に立ち寄った経過が在る。そんな訳で「桜が咲いた時季の雰囲気」を楽しめれば好いと思って訪ねた…
↓「石垣の向こうに大天守閣の威容を望む」というような地点に至れば、既に「桜の向こうに大天守閣の威容」という按配になっている…
↓大きな大手門から敷地の中に進んで…言葉を失った…
10月に寄った際、「敷地内に木々が植えられ、何やら公園的に整備されていて…」と思いながら漫然と視ていたのだが…それらの木々の相当なパーセンテージのモノが「桜の木」であり、敷地の広い部分に「花色の雲」のように桜が咲き乱れていたのだ…自身のこれまでの人生で「視た記憶が無い…」程度の多量の桜だ…驚いた…
↓何か「桜の雲海に浮かぶ大天守閣」というような状態が、方々で視られて、凄く嬉しくなった…こういう状態を「自身の眼」で視られた!!何か「酷く幸運!!」と思った…
↓敷地内は「桜が全く見えない場所」を探す方が難しいように思える程度に、方々に桜が溢れ返っていた…
↑何やら…「凄い所に来てしまった…」と、とにかくも驚いた…
↓こういうような具合に、濠と桜が見えるような感じも、なかなかに好い…
この時は…「平日の午前中」というような時間帯であった訳だが…「年中、朝から夜中まで静か…」な街から流れ着いた者の目線では“驚異的”と思える程度に、色々な人達が集まって来ていた…視た感じで直ぐに判る“外国人旅行者”という風な人達も多かった。如何にも「日本の城!」という感じの姫路城と、「日本の美!」という感じの“SAKURA”による「超豪華共演」が展開中の場所なのだ…恐らく…この日の、私も居合わせた時の姫路城では世界中の人達が夥しい枚数の写真を撮っていたことであろう…
↓「城の敷地に桜が植えられた」のか、「桜の園に城を建てた」のか、判らないような按配だった…
聞き及ぶ範囲では…江戸時代辺りまで、城で樹木と言えば、何かの折に松明として利用することを考慮して松を植えるのがポピュラーだったといい、明治期以降に“公園化”される中で桜が植えられ、「地元の定番の花見スポット」になって行ったらしい…ということは…「城の敷地に桜が植えられた」が正しい筈だが、それでもこの姫路城に桜の咲き乱れる時季に立ち寄れば「桜の園に城を建てた」というように思ってしまう…
↓これ程までに「夥しい桜」を視た記憶は無い…何か「凄い経験」をさせてもらったような気がする…
正しく、後から「数年分の桜を纏めて観たような旅」と振り返ることになるのだが…この姫路城での経験も大きい…
posted by Charlie at 18:59|
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HDR/2016年4月の旅
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