週の真中、水曜日が祝日で休日ということになった…時には好い!!
“祝日”というのは、元来「○○を記念する」ということなので、正直に“記念日”の「X月X日」を休日にすれば善く、“三連休”を造るとして「X月第X月曜日」という決め方にすることも「無用ではないか?」と個人的には思う…一部のモノは正直に“記念日”を祝日にしている訳だが…
中途半端に週の真中に休日が増えてみて、何か出来るというのでもないのかもしれないが、“三連休”となってみても「何処へ行っても混み合う…」と動くモチベーションは上らないばかりか、「交通や宿泊等が混み合い、故に割高」というようなことになってしまう…加えて、近年は外国人旅客が増加していて、時季や場所によっては「宿泊施設が取れない…取れても異様に高い…」という事態が頻発している…結果的に、何処かへ行くようなことで時間を設けるのであれば…土日祝以外の休暇を取得するのが、最も望ましいのかもしれない…
「週の真中、水曜日が祝日で休日」で、不意に「出掛けよう」と思い付いた。<青春18きっぷ>は年明けの1月10日まで有効なので、これで「年末年始に、稚内・札幌を普通列車利用で往復」と考えていたのだが…“1日”分を余してしまう場合も在るので…それを使ってみることにしたのだ。
「年末年始に、稚内・札幌を普通列車利用で往復」というのは、何時の間にか“恒例化”している。札幌在住の“親父殿”と“母上”を訪ねて数日間の「居候」を決め込む訳だが…或る年に「音威子府の生蕎麦」を土産に持参したところ…“親父殿”が激賞で、「実は蕎麦が好きなんだ…」と嬉々として食べていた…爾来、年末に「音威子府で生蕎麦を求める」ことが“恒例化”し、「札幌に音威子府の蕎麦を出前…」と戯れに言うようになってしまっている…「音威子府の蕎麦」というのは、所謂“田舎蕎麦”であり、「黒い蕎麦」として知られる代物だ…
「黒い蕎麦」に関して…音威子府駅近隣の店で毎年求めているのだが…例年、「この位の量になれば…箱に詰めてもらって、送ってしまえば?」と思っていた…今年はそれを実施しようとも思っていたが…過日、“親父殿”との電話で話す機会が在り「そう言えば…」と蕎麦に話題が及び、「23日?祝日で休みだから、音威子府に行って…」と“親父殿”は言い出した。更に…「何?!列車で片道が2時間??」というような話しになっていたのだった…そうして話題が出た際、「“減便”とやらで、朝の列車で音威子府に至り、買物をして名寄、旭川、岩見沢を経て札幌へ向かう既に“恒例化”しているパターンが…出来なくなってしまう…」旨も説明したのだった…
そういうことが在ると…3月に実施されるという「“減便”とやら」以降には「不可能!!」となる、「朝の列車で音威子府に入って、蕎麦を求める。(今回は札幌に発送する…)北上して来る列車に乗り、昼頃の稚内に戻る」というような“小旅行”が、「酷く魅力的!!」に思えてしまう…
前置きのような話しが長くなってしまったが…とにかくも“祝日”なので「朝の列車で音威子府に入って、蕎麦を求める。(今回は札幌に発送する…)北上して来る列車に乗り、昼頃の稚内に戻る」をやってみたくなり…無事に早起きも出来たので、出発することにした!!
↓このところは、路面に分厚く硬い氷が貼り付いている「ロクでもない」状態が目立ったが…この早朝もそういう状況が見受けられた…

↑12月下旬の時季としては、こういう状態は少々珍しいのかもしれないが…凍て付く路面は、歩く時には気を遣う…
↓奥に稚内駅が見える…

↑凍て付く路面の他方、舗装が露出して歩き易い箇所も散在している…
↓駅のビルの脇…

↑常時使用可能な御手洗が在る旨が(一寸ビックリする程度に…)大きく示され、自販機や灰皿が並んでいる…
↓6時4分に出る列車…キハ54のステンレス車体が照明の光を受けて輝く…

↑この時季の「早朝の列車」は、「夜の列車」のようにも見える…
↓「“国鉄時代末期”に登場」を示唆する、車内天井の“JNR”マークが入った扇風機…

↓この辺で活躍中のキハ54は、各車毎に内装が異なる…これは#512…

↑旧い特急車輌や新幹線車輌のシートを移設したという話しも聞くのだが…「旧い新幹線車輌」の内装が、個人的にはよく判らない…とは言え、この車輌のシートは総じて座り心地は好いと思う…
↓真っ暗な稚内を出て、進むに連れて明るくなる中を進み、8時20分に音威子府駅に到着する…

↑このキハ54…ここに延々と停車し、9時58分に名寄に向けて出発することになる…
↓音威子府駅にもこのポスターが掲出されていた…

↑因みに…新幹線がやって来る函館と音威子府の間は584.8km…
↓これが音威子府駅の駅舎外観…

音威子府は、内陸部で山間なのだが、稚内よりも一段階か一段階半程度「気温が低い」感じであった…稚内では「手袋無し」でも抵抗感は少なかったが…音威子府では直ぐにキツい感じになり、ポケットを探って手袋を引っ張り出した…
↓駅舎に飾られている彫刻が好い…

本来は、8時52分に旭川から北上する列車が入るのだが…「鹿との衝突が発生し、遅れています。お急ぎのところ申し訳ありません」のアナウンス…そして、稚内駅を7時に出て南下する特急列車が先に姿を現した…
↓稚内・札幌の<スーパー宗谷2号>は、何時ものキハ261系ではなく、“代車”の<ノースレインボー>を使用して運行されていた…

<ノースレインボー>を見送ると、遅れていた列車が9時20分頃に着く旨のアナウンスが在った…本来は少し長く停車するのだが、「到着、乗降後に直ぐ発車」という按配になることになった…列車は、平常9時20分発なのである…
↓稚内へ向けて北上する列車が到着した…

↓往路のモノとは、やや趣が異なる内装のキハ54である…これは#505…

↓雄信内駅で少し停車し、南下しているラッセル車と行き違う…

↑雪が少ないので、ラッセル車は「とりあえず走っているだけ…」という按配であったが…
↓幌延駅でも少し長く停まる…この朝の北上する列車は、「旭川―稚内」のオレンジ色をしたサイドボード(行先表示)が掲出される。これが好い!!

↓こういうような按配で、ゆったりと北上して来た…

↑豊富・南稚内間は多少賑わったが…「乗客…私だけ??」な感じの時間帯も長かった…
↓兜沼で、南下する列車と行き違う…

↑ここまで来れば、稚内は直ぐだ!!
↓気になる程の遅れもなく、稚内駅に無事到着である…

というようなことで…「朝の列車で音威子府に入って、蕎麦を求める。(今回は札幌に発送する…)北上して来る列車に乗り、昼頃の稚内に戻る」をやってみた顛末だ…「“減便”とやら」の影響で…こういうことがやり難くなってしまうのは、如何にも残念だ!!