この<旅名人の九州満喫きっぷ>というのは、JR九州の各駅窓口で購入出来る乗車券なのだが、<青春18きっぷ>の要領で、有効期間の間に連続、不連続を問わずに3日間利用可能で、普通列車には乗り放題である。加えて路面電車や地下鉄も含めた九州各地の私鉄にも乗車可能である。当初は、季節を限定して発売していた様子だが…現在は年中何時でも売っている!!ということは…年中何時でも「<青春18きっぷ>の旅」が出来て、加えて「第3セクター鉄道等の区間も、1枚の券でそのまま移動出来る」訳で、「大変に有難い!!!」代物である。
今般…この<旅名人の九州満喫きっぷ>と、利用不可である特急列車乗車区間は別途に乗車券を求め、熊本から鹿児島へ南下した…精確には、熊本市内の宿に間近だった新水前寺駅から熊本駅の区間から<旅名人の九州満喫きっぷ>の仕様を開始した。
この<旅名人の九州満喫きっぷ>が有難いのは…例えば鹿児島中央駅に到着した後、「鹿児島市内で動こう…」と鹿児島中央駅前停留所に行って路面電車に乗る際、そのまま券を乗務員に提示すれば乗車が出来てしまうということである!!
鹿児島市内に関しては…既に何箇所か「お気に入り!!」な場所も在る。陽が傾きかけた時間帯に鹿児島中央駅に着き、他方で夕食を愉しむには「やや早め?」に感じられる時間帯でもあったことから、路面電車で少々動いた…
<旅名人の九州満喫きっぷ>を手に、鹿児島の路面電車に乗車…“1日乗車券”で乗車する時の要領で、下車時に券を乗務員に提示するだけのことだ…
そうやって動き回り始め、「そろそろ日が沈んだか…」と思いながらいづろ通から電車に乗った…
↓こういう様子が見受けられた…

↑信号停止の間隙にシャッターを…なかなかに気に入った画となった…
乗車していたのは<ユートラムII>という愛称が与えられた7000型…何やら「アニメに登場する○○メカのコックピットを連想するような雰囲気の運転台…」と後部の空いている運転台を眺めていると…後続する電車が接近…黄色い車体の電車は、<ユートラム>の愛称を持つ1000型だ…
7000型<ユートラムII>も、1000型<ユートラム>も低床型の新しい車輛だ。
鹿児島で「新しい低床型車輛を導入」ということになった際、1000型が登場して<ユートラム>という愛称が与えられた。3連接方式で“低床”を実現した車輛だ。
やがて新幹線の部分開業等も在り、鹿児島中央駅前から鹿児島駅前までの天文館地区を抜ける区間を中心に利用者が増え、「1000型は快適な他方、やや狭く、多めな乗客が乗り悪い場面も…」という話しになって来た…そういう時期に登場したのが、<ユートラムII>の愛称が与えられた7000型である。これは1000型と似たような仕組みながら、5連接にすることで車体長を延ばし、その分で乗車可能な乗客数を増やした訳だ。
↓これは鹿児島駅前での画だが、右側が7000型<ユートラムII>だ…

↓これも鹿児島駅前での画だが、左側が1000型<ユートラム>だ…

こうした低床型の新しい車輛…外見が好いばかりではなく、実用面でも優れている。鹿児島では、車椅子の方が単独で電車に乗降している様子を何度か見掛けているのだが、低床型の車輛は「誰でも安心して乗降」出来るのが何と言っても善いと思う。
今般立寄った鹿児島では…残念ながら宿泊施設を取り損なったのだが…それも主な要因と見受けられるのが、路面電車を活かしたまちづくりに関する大きな会議が開催中で、各地の人達が相当数鹿児島入りしていたからだったらしい…そうした意味でも、鹿児島の路面電車は、あの街の未来に在っても一定の役目を担い続けることであろう…
↓鹿児島に到着した日に乗車、または観た路面電車の画を含む、10月23日撮影の画が掲載されたアルバム…
>>Photomatrix - OCT 23, 2015