その「様々な年代の車輌が一様に軌道を行き交っている様を眺めるのが愉しい」という意味で、「鹿児島の路面電車」は「還暦!?」な車輌から「21世紀の都市交通!!」という感の超低床型車輌まで、色々な車輌に出くわすことが出来て面白い…
↓鹿児島駅前停留所…“フォーク状”に3本の軌道が並び、到着した電車が一息入れてから折り返している場所だ…
↑車輌形状が判り易いペン画風にしてみた…
中央の1014は“1000型”の1輌である。「国産」としては最初期に相当する、21世紀に突入する辺りに登場した超低床型車輌だ。行先表示は電光で文字を示す方式で、辺りが薄暗い黄昏の時間帯なので、光が強めに見えてペン画の線が少々潰れてしまっている…
右の507、左の603は各々「半世紀超」の長期に亘って活躍している車輌だ…603の“600型”が最初の例らしいが、正面の「3枚窓」の形状が特徴的だ。なかなか風情の在る形状である…
↓色が判り易い絵画風にしてみた…
↑紫に染まる夕空の中、灯りを点して停車中の各車…なかなかに好い眺めだ…
この時は…西日を受ける桜島を眺めた後にここへやって来て、鹿児島市役所本庁舎前の公園で噴水やイルミネーションを眺め…屋台村で夕食を楽しみながら呑んで宿に戻ったのだった…
時間が経つ程に記憶が薄れて行くという一面も在るのだろうが…こうした「記憶に残る風景」は、時間が経つ程に思い出す頻度が高まる…