ユジノサハリンスク市内を歩くと、中心街の商業地の発展と、若干郊外に寄った辺りへの商業施設の集積が同時並行的に起こって行ったのではないかという気がすることがある。
都心部と郊外または郊外寄りな場所の区別が余り明確でもなく、比較的新しい「一寸した商業施設」が拡がっている感のする街だ…何か「自家用車多用の生活」が、短い期間で急速に拡がり、そういう生活スタイルを前提にしたような「何となく商業施設が集積…」という感の場所が何時の間にか形成されていることに気付く。
↓そういう「何となく商業施設が集積…」という感の場所だ…何度か道路を通り過ぎる際にこれを視ていたが、初めて近くに寄って見たことになる…
![12268982355_cd92403027[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/12268982355_cd924030275B15D-thumbnail2.jpg)
↑新しいホテルが登場したと話題になった時期が在ったが、ホテルは下層階がショッピングセンター風になっていて、宿泊客の部屋は上層階に在るような具合だと聞く。そのホテルを核に、色々なテナントが入る建物が集まっている…
ユジノサハリンスクでは、急速に自家用車等の台数が増え、何時の間にか「駐車場!!」の圧力が高まり、一定の駐車場を備えたような施設が何時の間にか増えている…他方で道路や駐車場の容量が足りなくなっているような感に見える面も在るのだが…ユジノサハリンスクの道路では、渋滞または“渋滞風”な状態が多く発生している…
上記写真の、ホテルを核に商業施設が集積している場所は、その駐車場を備えた施設ということになるかもしれない…何処を歩けば善いのか判らず、ふらふらと駐車場の真中を動き回る羽目になったが、車の出入りはそこそこに賑やかだった…
↓施設内のテナントの看板が積み上げられてかなり大きな構造物となっている周囲が、広い駐車場になっているのである…
![12268951085_6ef2deb5e9[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/12268951085_6ef2deb5e95B15D-thumbnail2.jpg)
ここを運営するグループでは、“アルファ”、“ベータ”、“ガンマ”と呼んでいるようだが、ここは3つのゾーンの商業施設が集積している場所だ…飲食店、ゲームセンター、カラオケボックス等々の色々なモノも在るのだが…
↓注目したのはこれである…
![12269573296_76a87e582e[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/12269573296_76a87e582e5B15D-thumbnail2.jpg)
↑サウナ浴場の施設だ!!
この日は、“機材繰り”とやらで飛行機の出発が勝手に遅くなっていて、空港へ向かう時間を予定より遅くせざるを得ないという事情が在った。サウナ浴場で2時間半とか3時間程度ゆっくりすると“時間調整”には好適であると考えた…稚内でもサウナを利用するが、温まって汗をかいた後、慌てて戸外に出ると身体が急激に冷えるので、汗が退くまでゆっくりする…似たような考え方で利用すれば善い訳だ…
中へ入ってみる…何やら受付カウンターが在り、係のおばさんが居た。サウナを利用して何時間か休みたい旨を申し出る…初めてだと言えば、何やら掲示を示し、各種サービスが在ることを告げられたが、とりあえず入りたい。入場料は700ルーブルだった…(近く800ルーブルになる旨の掲示も館内の方々に在ったが…)
最初に「靴は高いものですか?」と問われた。“高い”は「高価」ではなく「背が高い」という方の語をおばさんは用いた。何を尋ねているのか、一寸理解し悪かったのだが、靴のロッカーを割り当てる都合上、長靴やロングブーツのようなモノなのか、そうではないモノなのかを知りたかったのだ…「一寸、拝見…」とおばさんはカウンターから身を乗り出して私の履物を視た…「なるほど、そういうことでしたか…」という話しだ…
続いて「“キモノ”?“フットボールカ”?」と問われた。“キモノ”というのは、稚内のサウナでも在る、湯上りに着る作務衣風なモノのことである。“フットボールカ”とはTシャツ類のことだ。私は後者を選んだ…料金には、この湯上りに着るモノと、タオル2枚のレンタル料金が含まれている。
そしてロッカーの鍵が…腕時計的な、手首に嵌めるリングに鍵が付いている。それで、靴を入れるロッカーと、着替えを入れるロッカーを開ける。他にICチップの入った、腕時計のようなものが付いていた…
浴場に入ってみる…
サウナは“フィンランド式”―「フィンスカヤ・サウナ」と言っていた…―と呼んでいる、稚内を含む日本国内でもよく見掛けるタイプの、板張り内装のモノと…“バーニャ”と呼んでいる、ムンムンと水蒸気が出る機構を備えた、タイル張りの内装のモノが在った。何れも…座る場所に何かを敷いてある訳でもなく、板やタイルが少々熱いので、受付で貸してくれるタオルを持ち込んで、それを敷いて座る…
シャワーは、「立って利用する」ような型になったモノがずらりと並んでいた…これは意外に利用し易かった…
湯船…幾つかのタイプのモノが在ったが、少し笑ったのは“ヒノキ”と名付けられた木製浴槽が据えられていたことだった。何れの浴槽も、「やや湯がぬるい?」という感じだった…身体がビリビリとする位に熱い―学生時代に利用した新宿区内の銭湯を思い出す…―のも一寸居心地が悪いが…「もう少々熱めでも…」と思った…これは他の欲情でもそういう傾向に在るらしい…
やがて湯上りに、受付で借りた“フットボールカ”―要するにTシャツと短パン―を着用し、休憩コーナーに向った。
飲物や軽食を注文出来るカフェコーナーが在る…一寸様子を視る…レジカウンターで飲物等を頼み、腕時計的な手首に嵌めるリングのロッカーの鍵に着いたICチップの部分を、レジに繋がった機器に当てる。そうすると精算が済むようだ…ICカード乗車券を使うレジと同じ仕組みで、カードの代わりにロッカーの鍵に付いた腕時計のような型をしたモノを使うのである…精算してから“お渡し”の場所でモノを受け取るようになる…
「そういう要領か…」とレジカウンターでビールを御願いしようとしたが…ロッカーの脇に在る現金を扱うレジを備えた場所で、ICチップに“チャージ”をするようになっているのだという…後でレジで支払うのではなく、先にチャージしておく仕組みだった…そこでそのチャージを済ませ、再度お願いして無事にビールを頂くことが叶った…
退出時は、ロッカーの脇に在る現金を扱うレジを備えた場所で、チャージしたお金の精算を行う。私はチャージした分を丁度使い切ったので戻りは無かったが、人によってはここで戻りが在る。“フットボールカ”やタオルは、ホテルの客室清掃の係がシーツを集める時に使うようなカートが在るので、そこに入れれば善い…
↓この施設の、ロシア語のウェブサイトが在った…「こういう施設が在ります」という内容のみではあるが…
>>Панорама - Сауна "SPAradise"サウナ浴場を利用したのは、休日である土曜日の午後だった。家族連れも目立ち、存外に賑わっていた…こういう場所を覗いてみるのも、一寸面白い…
posted by Charlie at 12:07|
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