しかし、“先送りせず”に綴っておこうと思ったことが在った…
何処へ行っても…と言うよりも地元でもやることだが、空を見上げるのが好きだ…同じ色も二度とは視られないし、雲の形状も、雲と交わる光の感じも常に変わる…「一生に一度」という眺めなのである…
↓ユジノサハリンスクでも空を見上げた…
![9707220153_759698d34b[1].jpg](https://mirage-hdr.up.seesaa.net/image/9707220153_759698d34b5B15D-thumbnail2.jpg)
↑朝夕が「冷え込んでいる?」という按配になり、空は「秋色」のように見えなくもないが、何処と無く「夏の残滓」が感じられ、「夏風な装い」の人が散見する…
9月6日以降、ユジノサハリンスクは好天が続いた。パタパタと用事に勤しみ、何となくこうした好天に余り眼を向けられなかったかもしれない…或いは、9月5日辺りの荒天は、「夏から秋へ」という幕間に発生した両者の鬩ぎ合いのようなものだったのかもしれない。
例の『道北物産展2013』(ВЫСТАВКА-ЯРМАРКА "СЕВЕРНЫЙ ЗОККАЙДО")のような催事で、小さな子どもが、会場内で配布されている何かを貰うような場面…その子どもの手を引く保護者が「こういう時はСпасибо(ありがとう)だよね?」とか、「○○ちゃん、Спасибо(ありがとう)は?」というような具合に子どもに声を掛けているような状況を時々視掛けた。「心優しき“普通”な家族」の暮らしが垣間見えるような一瞬だ…
最短距離で稚内市内から43km…稚内・コルサコフ航路で159kmと、名寄(約170km)、留萌(約190km)、紋別(約210km)というような「隣りの市」よりも近い距離に在りながら、異なる文化的背景、歴史認識を有する人達、異なる人種の人達も住むサハリン…しかし、文化的背景、歴史認識、異なる人種であろうと、圧倒的多数の人達は、何処かに確り境界線が引かれているでもない蒼天の下に居る「“普通”な人達」だ…
ふと見上げた蒼天と白い雲の様子を想い起こし、そういう「当たり前なこと」を改めて考えていた間にサハリン時間で日付が変わった…