“三連休”というものに突入した…この連休は「用事で身体が塞がる」というような「野暮な展開」は免れていて、とりあえずゆっくり出来る…
実は、それを受けて「何処かへ?」と考えないでもなかった…或いは「美瑛再訪!!」というようなことを早速思わないでもなかったが…「未だ一週間経った辺りで…再度、何処かへ?」と思い止まった…「余計な話し」をすれば、“鉄道車輌の問題”が発生していて、稚内と各地とを結ぶ3本の特急列車に1本が運休に入ってしまった…列車は混み合う…また、各地へ出ても宿泊施設が混み合っている…
出掛けたばかりであることや、“三連休”で何処も混んでいるであろう状況や、上述の「余計な話し」故に生じるであろう状況を慮り、「拙宅や近隣で“正しい休日”を…」と決めた…
そういう他方…天候が素晴らしい!!「一寸、何処かへ…」という欲が蠢く…そして…「利尻島!!」という想いが沸き起こった…
確か2008年…「稚内へ、利尻・礼文へ是非お運び下さい…」という趣旨の宣伝を手伝った経過が在ったのだが…「宣伝は結構だが…自分では未だ利尻や礼文へ足を踏み入れたことが?」ということに思い至り、訪ねてみて好感を抱いた…続いて、2010年にも利尻島を訪ねる機会が在った…
そういう訳で「利尻島!!」と思い付き、好天の朝、フェリーターミナルへ…「確か7時半頃に便?」と事前に時刻表も視ずに行ったが…今季から減便で、6時台にバタバタと出航した後は9時50分に出る船まで、利尻島へ向かう便は無い…
結局、近所の喫茶店<B>で戯れに「“毎度”のセット」と呼ぶ“モーニングセット”を頂く。店主氏や居合わせた顔馴染みの方―偶々だが利尻の御出身…―と言葉を交わした。好天なので、利尻を訪ねる「日和!!」という話題になった…
「仕切り直し」のように9時50分発の利尻島・鴛泊港へ向かうフェリーに乗船した…地元のフェリー会社の船…利尻島とは反対方向のサハリン島へ向かう船には、例えば昨年だけでも5往復も乗船する羽目になっていたが、利尻島へ向かう船に関しては「2008年以降に2往復」というだけである…偶々だが…サハリン島へ向かう船で顔馴染みの船員さんとも出くわした…「時にはこちらの航路も…御世話になります…」という按配である…
利尻島へ向かうフェリー…なかなかに混んでいた…甲板に出ている人も多く見受けられるような状態だったが、私は終始殆ど甲板に出ていて、遠ざかる稚内と近付く利尻を飽きもせずに眺めていた…日本海洋上に出ると、甲板を抜ける風はやや強めに感じられたが、弱い波の中を安定した按配でフェリーは進んだ…
標高1,721メートルの、“富士山”的な麗しい山が海上に突き出る独特な感じ…非常に面白い!!谷間等、一部にかなりしつこい雪が残っているが、7月になれば山の雪も殆ど無くなる…青黒く影が見えていた山も、近付けば深い緑に覆われている…
利尻島に上陸…それこそ、思い付いてマクドナルドやらサウナやら近所の喫茶店や商店にでも出向くような、「ジーンズに半袖Tシャツ」という「余りにも気軽な普段着」で何となく上陸してしまった…そんな状態で「気軽に景勝地を訪ねて、写真でも撮る…」ということなら…“定期観光バス”を利用するのが賢明であろう…事前予約をすると確実だが…1名位の“飛び入り”は可能である…確か2008年にもそのようにしていたと思い出した…
利尻島の鴛泊…フェリーターミナルは新築工事を進めていて、現在はプレハブだ…が、“定期観光バス”の券を売る場所は直ぐに判った…
ベテランと見受けられるガイドさんが仕切る“定期観光バス”が「時計回り」に利尻島を巡り始めた…場所を示すのに「○時の辺り」とやり始めるのである…「10時方向敵機!!」という具合の“ミリタリー”モノを思い出して笑ってしまうが…「丸い!!」利尻島では、この方式で位置を示すのが有効だ…
バスの中は、少しゆとりが在る位の乗客…大型バスの定員の半分に届くか届かないかの数が乗車していたと思う…が、「半ば地元」の稚内から利尻島に行って、こういうモノに乗車する“モノ好き”は私位のものだったであろう…
鴛泊のフェリーターミナル前を出て、姫沼、旧鬼脇村役場の資料館、オタトマリ沼、仙法師御崎公園、沓形登山道・見返台園地展望台という景勝地をゆったりと訪ねるコースだった。“御見学”とガイドさんが言っていた、停車は30分間程度で、何処でものんびりと出来た…沓形に宿泊する方等が数名下車し、残りは鴛泊へ向かい、そこでコースは終了…12時25分に出て、16時40分頃までだった…
朝のトースト以来、オタトマリ沼で“おやつ”にホタテと餅とソフトクリームを頂いたが、食事らしいモノを摂っていなかったので、フェリーターミナル傍で「とろろ昆布ラーメン」なるものを頂いた。「塩ラーメンにとろろ昆布をトッピング」という「家庭の味」的なもので、なかなかに好かった。因みに、昆布が名産の利尻ではとろろ昆布も製造している…
復路のフェリー…プレハブで狭いターミナルの前の乗場に、何やら乗客の“長蛇の列”が見受けられたので、酷く混んでいると思ったが、往路よりも船内は空いていた…場所が狭く、人の密度が濃かったというだけなのであろう…
復路のフェリーも専ら甲板で過ごし、傾く光線の中で遠ざかる利尻島を眺め、日没の様子を愛でていた間に稚内港に着いてしまった…
↓稚内では喫茶店<O>に道草して珈琲を頂き、<W>に道草で夕食を愉しんでから帰宅…帰宅後はLUMIXのデジカメで撮った方の画から、好いモノを選んで早速公開した…

↑とにかく天候に恵まれ、「絶景!!」を愉しむことが叶ったと思う…仙法師、沓形で山頂部に雲が被ったが、概ね「山の優美で壮麗な姿」を望むことが叶った…こういう具合に「各方向から綺麗に山が望める」というのは“幸運”なことのようだ…そして、往路、復路の洋上も好かった!!
それにしても、2週連続で「素晴らしい風景」に出逢うことが叶ったのは大変に幸いだ…とにかくも“第一次”の写真を公開するが…今日は“余韻”に浸って早く休む…
posted by Charlie at 00:09|
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